国体記念シリーズ、模造品にご注意!
国体記念シリーズとは
『国体』とは『国民体育大会』の略で、毎年1月・2月・9月~10月に行われる日本のスポーツ祭典です。
国体記念切手が発行されだしたのは1947年(昭和22年)の石川県を中心に開催された第二回国体から。以降毎年欠かされることなく今に至るまで発行されている、ロングセラーのシリーズです。
スケートやスキー、水泳、体操、剣道、マラソンなど競技に励む様々な選手をクローズアップした図柄と『国民体育大会記念』の文字が特徴で、写実的で躍動感溢れる選手たちの様子を見ることが出来ます。
なおこの国体切手は1989年~1991年と2002年以降からは記念切手ではなく『ふるさと切手』の扱いで発行されています。
国体記念切手の価値相場
国体第二回~第五回(1947年~1950年の開催)までの国体切手は希少性が非常に高く、現在でもプレミア切手として扱われています。
日本では1950年代後半に切手収集ブームが起こるのですが、それ以前に発行された切手には現存数の少なさからプレミアが付くことが多いのです。
単片の場合でもそこそこの買取価格は付きますが、連刷(複数の絵柄がセットになっているもの)、中でも田型の状態で残っている場合は買い取り相場が跳ね上がります。
市場価格を見てみると第二回~第四回のものは4,000~6,000円程度、第五回に限っては15,000円を超える価格で売られていることが多いようです。
もちろん保存状態の良し悪しによってこの価格は大きく変わってくるので、シミや汚れやヤケには細心の注意を払うことが必要です。
模造品が多く出回っている
大変人気で希少性の高い国体記念シリーズ切手ですが、一点注意していただきたいことがあります。
実は先に触れた1950年代後半に起こった切手収集ブームの際に、一部の悪質な業者が国体切手の模造品を出回らせたのです。
この中には本家では発行されていない第一回の国体記念切手なども存在しており、作りも精巧なため「プレミア切手だと思って大切に持っていたのにフタを開ければ偽物だった」と言うケースも珍しくありません。
真鷹の判断は素人目には判断が難しいので、古切手に精通した専門的な知識を持つプロに鑑定してもらった方が確実と言えるでしょう。
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