1990年代
国際文通週間 1990 鳥獣人物戯画(ちょうじゅうじんぶつぎが)
日本最古の漫画と言われ、そのコミカルで可愛らしいタッチが今なお多くの人から愛されている『鳥獣人物戯画』。
1990年国際文通週間記念切手に採用されたのは、その中でも特に有名な甲巻からの一シーンです。
こちらの切手は80円・120円と2種類の額面が発行されており、絵柄は同じですが目打ち部分の色を変えることで区別がつけてあります。
どちらも人気が高く出回った数が多いため希少価値はそれほど高くありませんが、状態が良い美品の場合は比較的安定した買取価格を推移していますので、少しでも印象を良くする努力をすることが高額査定のコツになります。
国際文通週間 1994 士女遊楽図屏風 双六/将棋/囲碁(しじょゆうらくずびょうぶ すごろく/しょうぎ/いご)
若衆が遊ぶ様子を描いた『士女遊楽図屏風』。
屏風に描かれているのは桃山時代から江戸時代初期にかけて流行した「遊楽図」と呼ばれる風俗画で、当時行われていた遊びを知ることが出来る資料的価値の高い作品です。
切手には『双六(90円)』『将棋(110円)』『囲碁(130円)』の3種類の絵が採用されており、それぞれ鮮やかな色彩と生き生きとした臨場感を楽しむことが出来ます。
平均買取相場はそれほど高くない古切手ですが、未使用美品やシートの場合ならば額面以上の買い取り価格が期待できますので、鑑定士にお願いして調べてもらうと良いでしょう。
国際文通週間 1996 四季草花図小屏風 グリーティング 2種連刷(しきそうかずしょうびょうぶ)
相場価格 | 1〜499円、 500〜999円 | |
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切手額面 | 90円、110円、130円(50円〜99円、 100円〜499円) | |
デザイン | 横型、 赤、 黄、 緑、 白、 人物、 植物、 景色 | |
発行年度 | 平成8年 1996年(1990年代) |
尾形光琳作『四季草花図小屏風』と葛飾北斎作『冨嶽三十六景』の二種連刷グリーティング切手。
それぞれ90円・110円・130円の3額面が発行されたため、平成8年の国際文通週間には実質6種類の記念切手が発行されていることになります。
屏風の各曲を切り取った四季草花図と富士の雄大さが楽しめる冨嶽三十六景の対比が面白いシートです。
破れや劣化のないものなら額面以上の価格での買い取りも期待できますので、これらの切手はどの額面も比較的高い価値での売買されているのも後押しして、より満足のいく結果が得られるかもしれません。
国際文通週間 1991 伴大納言絵巻(ばんだいなごんえまき)
平安時代末期に作られた絵巻物『伴大納言絵巻(伴大納言絵詞)』。
応天門の変と言う政治事件がモチーフとなった作品で、作者は年中行事絵巻や吉備大臣入唐絵巻などを手掛けた常盤光長だと言われています。
額面で使用されている絵が変えてあり、80円切手には上巻の「宮中から応天門の炎を見る人々」を、120円切手には下巻の「連行されてゆく主人伴大納言を見送る家人たち」が採用されています。
レアリティが同程度なので、額面による買取価格差はそこまで大きいものではありませんが、保存状態によって査定額は大きく変わってきます。
他の切手と同じく丁寧な保管を心がけましょう。
国際文通週間 1995年「正月風俗図屏風 貝合せ」「月次風俗図屏風 羽根突」「松浦屏風 かるた」
平成7年の国際文通週間記念切手には、前年に引き続き遊楽図をテーマとした図柄が採用されています。
それぞれ『正月風俗図屏風・貝合せ(90円)』『月次風俗図屏風 羽根突(110円)』『松浦屏風(婦女遊楽図屏風) かるた(130円)』の3額面が発行されており、作風の違いや当時の風俗を見ることが出来る興味深いシリーズ構成となっています。
小額面かつ比較的新しい切手のためそれぞれの買い取り価格に大きな差はありませんが、状態の良いものかつ3種類セットで売却する場合は相場が少し上がる傾向にあります。
価値がどのくらいか調べたい場合は、目利きのできる鑑定員が在籍している専門店に、一度査定依頼してみてはいかがでしょうか。
国際文通週間 1993年 三十六歌仙絵 紀貫之像/小大君像(さんじゅうろっかせんえ きのつらゆきぞう/こおおきみぞう)
平成5年に発行された国際文通週間記念切手には『三十六歌仙絵巻』の二肖像が採用されています。
80円切手には『上畳本三十六歌仙絵 紀貫之像』が、120円切手には『佐竹本三十六歌仙絵 小大君像』が使われました。
どちらも現代の印刷技術によって鮮やかかつくっきりとした再現がなされ、細かなニュアンスを楽しむことができる一枚となっています。
買取相場は1枚あたり10円~190円と、使用済みの場合はあまり高い買取価格は期待できませんが、状態の良い未使用品の場合は額面以上の価格で買い取ってもらえることが多い切手です。
今一度保管状態をチェックし、少しでも印象を良くする努力をすることが高額査定のコツになります。
切手趣味週間 1991 見返り美人(きってしゅみしゅうかん 1991 みかえりびじん)
「見返り美人」の切手は、別名「浮世絵の祖」としても有名な、江戸時代を代表する有名な画家、「菱川師宣」が描いた”見返り美人図”が図柄になっています。
この絵柄の切手と言うと1948年に発行されたものが有名ですが、こちらで紹介するのは平成3年に発行されたものになります。
1948年の発行当時は、浮世絵が切手の題材になることがとても珍しく、図柄が美しいこともあって、国内だけでなく外国からも脚光を浴びた切手だったそうです。
小さな芸術品のようだと称されたこともある見返り美人切手は、はがきに貼って郵送してしまうと、途中で剥がされ盗まれてしまう、という噂が立つほど人気のある切手となりました。
印刷技術の発展によりフルカラーでの印刷が可能になり、原版そのままの繊細な色使いを再現した新バージョンの見返り美人切手。
名品と名高い大判の初代バージョンにも見劣りしないクオリティで現在でもコレクター間での売買が盛んに行われています。
買取価格はそれほど高額と言うわけではありませんが、比較的新しい切手ながらも額面以上の価値が付きやすい珍しい切手です。
シートでの買い取りなら査定額がアップするので、信頼できる鑑定士に依頼すると良いでしょう。
[長野県] リンドウ(ながのけん りんどう)
洋画家であり東京藝術大学出身の小山利枝子による作品です。
釣鐘型の綺麗なリンドウの花が描かれています。
発行枚数は300万枚と多く、市場に出回っているものは2枚ペアとしてあるものが多いです。
1990年発行の切手で25年以上もの時間が経っているため保存方法によって、シミがでたり薄れたりと価値に大きく差が出てしまいます。
切手の価値を調べたい、買取をお願いするか検討中でしたら、一度は相談してみる事をおすすめします。
[香川県] オリーブ(かがわけん おりーぶ)
イタリア・ファエンツア国立美術大学などで学び、大学教授をしている辻一摩により原画が描かれています。
発行枚数は300万枚と多い方です。
都道府県の花の20面シート各種は、47連刷シートとの差別化をはかるため、単片ではなく横2枚のペア(2枚組)での販売となっている場合が多いです。
四半世紀の年月が経っていますが、シミやヤケなどのないものは高い価値を持つものもあります。
古銭買取店なら専門家が価値や相場を査定しますので、是非利用されると良いでしょう。
東京版「浅草雷門」(とうきょうばん あさくさかみなりもん)
日本画家である長谷川誠によってデザインされた切手です。
海外の人にも人気の高い浅草といえばの雷門であり、日本好きのコレクターが集める一品です。
120万シートと枚数は多いですが、人気がある切手のため価値が少しずつ上昇しています。
発行から20年も経っていシミやヤケがない綺麗な状態のものは専門家による査定により高い価値がつく場合があります。
今後価値が上昇する可能性のある切手なので持っておいて損はないかもしれません。
お持ちの切手を普段から気を使うことで、きれいな状態に保つことができますので、保存状態を確認しておくと良いでしょう。
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