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国際文通週間 1993年 三十六歌仙絵 紀貫之像/小大君像(さんじゅうろっかせんえ きのつらゆきぞう/こおおきみぞう)
平成5年に発行された国際文通週間記念切手には『三十六歌仙絵巻』の二肖像が採用されています。
80円切手には『上畳本三十六歌仙絵 紀貫之像』が、120円切手には『佐竹本三十六歌仙絵 小大君像』が使われました。
どちらも現代の印刷技術によって鮮やかかつくっきりとした再現がなされ、細かなニュアンスを楽しむことができる一枚となっています。
買取相場は1枚あたり10円~190円と、使用済みの場合はあまり高い買取価格は期待できませんが、状態の良い未使用品の場合は額面以上の価格で買い取ってもらえることが多い切手です。
今一度保管状態をチェックし、少しでも印象を良くする努力をすることが高額査定のコツになります。
国際文通週間 1988 三世市川高麗蔵の佐々木巌流(さんせいいちかわこまぞうのささきがんりゅう)
『岩井粂三郎の千代』と共に同年発行された歌川豊国作『三世市川高麗蔵の佐々木巌流』の切手です。
歌川豊国は浮世絵の中でも役者絵を得意とし、数多くの佳作を残しています。
歌舞伎演目「敵討巖流島」の中の登場人物・佐々木巌流を演じる三代目市川高麗蔵が迫力たっぷりに描かれたこちらの作品。
平均買取価格はほどほどですが、コレクターに人気があり、売買も盛んに行われている切手です。
美品やシートでの買い取りの場合の売値は悪くないと言えるでしょう。
西湖博覧会絵葉書(せいこはくらんかいえはがき)
1929年に行われた西湖博覧会の様子を写した絵葉書です。
免係はがきといって、中国郵政が自然災害や戦争等の地域の通信を無料化するために発行されたもので、発行枚数が少ないため残存するものも非常に少なく、コレクターズアイテムとしてだけでなく歴史的な価値を持った資料としても非常に希少なものとなっています。
額面の無い絵葉書ながらも1枚1万円以上の買取価格が付く大珍品。
セットでの買い取りの場合は10万円以上の値がつくこともある、プレミア絵葉書です。
お売りの際は価値を理解してくれる専門家に査定依頼してみると良いでしょう。
趣味週間 1970 婦人像(しゅみしゅうかん 1970 ふじんぞう)
1970年の切手趣味週間には、数多くの女性像を残した明治から昭和にかけて活動した洋画家である岡田三郎助の作品『婦人像』が採用されています。
日本髪と和装姿で鼓を叩く女性が、洋画ならではのリアリティ溢れるタッチで活き活きと描かれています。
こちらの切手は古切手の中では比較的ポピュラーな部類に入る切手のため、買取査定の際のチェックは少々厳しめ。
高く売りたいとお考えであれば、シミやヒンジ跡なども価値に影響するので、依頼の前に入念なチェックをしておくことをおすすめします。
切手趣味週間 1948 見返り美人(きってしゅみしゅうかん 1948 みかえりびじん)
相場価格 | 500〜999円、 1,000〜9,999円、 10,000〜49,999円 | |
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切手額面 | 5円(1円〜49円) | |
デザイン | 縦型、 白、 黒、 その他の色、 人物 | |
発行年度 | 1948年(1940年代) |
浮世絵師の確立者である菱川師宣の作品の中でも特に有名な一枚『見返り美人』が描かれた切手。
見返り美人切手の発行は1948年(昭和23年)11月29日で、師宣の見返り美人はとても人気が高く、平成に入ってからも何度か採用されている絵柄です。
しかし、1948年切手趣味週間記念バージョンは特に名品とされています。
その理由は「取引高税印紙」と呼ばれる高額印紙の目打ち型を流用しており、切手としては非常に珍しい縦長の大判サイズになっているから。
そして、見返り美人切手の発行部数は150万枚。
発行部数としては多いと感じるが、なにせ70年以上も前の切手です。
発売当時はあっという間に売り切れるほどの人気で、現在でも切手収集家にとって憧れのプレミア切手として知られています。
現状の買取価格は非常に高額で、汚れやシミの少ない美品ならかなりの高値買い取りが期待できるでしょう。
お手元にあれば、シミや色あせがつかないよう、なるべく綺麗に保存しておくと良いでしょう。
切手趣味週間 1991 見返り美人(きってしゅみしゅうかん 1991 みかえりびじん)
「見返り美人」の切手は、別名「浮世絵の祖」としても有名な、江戸時代を代表する有名な画家、「菱川師宣」が描いた”見返り美人図”が図柄になっています。
この絵柄の切手と言うと1948年に発行されたものが有名ですが、こちらで紹介するのは平成3年に発行されたものになります。
1948年の発行当時は、浮世絵が切手の題材になることがとても珍しく、図柄が美しいこともあって、国内だけでなく外国からも脚光を浴びた切手だったそうです。
小さな芸術品のようだと称されたこともある見返り美人切手は、はがきに貼って郵送してしまうと、途中で剥がされ盗まれてしまう、という噂が立つほど人気のある切手となりました。
印刷技術の発展によりフルカラーでの印刷が可能になり、原版そのままの繊細な色使いを再現した新バージョンの見返り美人切手。
名品と名高い大判の初代バージョンにも見劣りしないクオリティで現在でもコレクター間での売買が盛んに行われています。
買取価格はそれほど高額と言うわけではありませんが、比較的新しい切手ながらも額面以上の価値が付きやすい珍しい切手です。
シートでの買い取りなら査定額がアップするので、信頼できる鑑定士に依頼すると良いでしょう。
切手趣味週間 1959 浮世源氏八景(きってしゅみしゅうかん 1959 うきよげんじはっけい)
武家出身の浮世絵師である鳥文斎栄之(細田栄之)が描いた『浮世源氏八景』の一遍が採用された1959年の切手趣味週間記念切手です。
その出自を思わせる清楚な美人画が持ち味である彼の浮世絵。
中でも浮世源氏八景は公家や武家などの上流階級を思わせる文化がそこかしこに詰まっており、品のある作品に仕上がっています。
切手に採用された『幻落雁』は和歌をたしなむ二人の女性が描かれた一遍です。
こちらの古切手を売る場合、重要になってくるのは保存状態の良さ。
シートの場合はさらに相場が上がりやすいので、高額買取を希望であれば、日焼けやシミなどに気を付けた保管が大切になってきます。
第一次国宝シリーズ 秋冬山水図(だいいちじこくほうしりーず しゅうとうさんすいず)
室町時代に活躍した水墨画家・雪舟の代表作『秋冬山水図』からの一枚。
こちらの作品は秋と冬の二幅から成り立っており、切手に採用されたものは冬の山景を見事に表した『冬景山水図』と呼ばれます。
雪深い断崖と山道を歩く人が水墨のみで巧みに表現された傑作です。
この切手が発行されたころの50円切手と言うと現在で言う200円程度の価値になります。
そのため出回った数が少なく、買取価格は他の国宝切手に比べるとやや高め。
美品の場合は切手買取に詳しい専門店で査定してもらうと、価値に見合った買い取り額を提示してもらいやすいです。
保管状態には気を付け、少しでも印象を良くする努力をすることが高額査定のコツになります。
第一次国宝シリーズ 源頼朝像(だいいちじこくほうしりーず みなもとのよりともぞう)
1967年から1969年にかけて発行された第一次国宝シリーズの一枚、京都の神護寺が所有する源頼朝像の切手です。
神護寺には伝源頼朝像・伝平重盛像・伝藤原光能像の『神護寺三像』と呼ばれる絹本著色像があります。
それぞれが国宝に指定されており、切手に採用された源頼朝像は所有先の京都国立博物館または神護寺で定期的に一般公開されています。
こちらは古切手の中では比較的ポピュラーなため買取額はごく平均的な価格になっています。
劣化の有無により買い取り査定額に違いが出てくるので、できるだけ丁寧な保管を心がけ、切手の価値を正確に評価してくれる切手買取専門店へ依頼するようにしましょう。
第一次国宝シリーズ 平治物語絵詞(だいいちじこくほうしりーず へいじものがたりえことば)
平治の乱を舞台にした合戦絵巻『平治物語絵詞』の一遍を切り取った切手。
幽閉された後白河上皇と二条天皇が脱出をはかる様子が描かれている『六波羅行幸巻』の一部が採用されています。
切手に使われているのは、女装して車に乗りこむ二条天皇とそれを追おうとする敵側の武将を描いた緊迫感溢れるシーンです。
現在第一次国宝切手シリーズはどれも比較的低めの売値を推移していますが、全種セットの場合やシートでの売却になると買取価格がアップする傾向にあります。
せっかくの古切手、売るならなるべく価値をわかってくれる人に送り出したいもの。
売却は鑑定士が在籍する切手買取専門店での査定が望ましいでしょう。
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