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三代目 歌川広重「 駅逓寮図」(さんだいめ うたがわひろしげ えきていりょうず)
三代目歌川広重が描いた東京府下名所尽の一枚『四日市駅逓寮』の切手。
現日本橋一丁目にあたる四日市町には「駅逓寮」と呼ばれる今で言う郵便局がありました。
奥には第一国立銀行が建っており、東京を中心に急速に拡大していった文明開化の様子が見て取れる作品となっています。
この切手の価値についてですが、古切手の中では比較的ポピュラーかつ新しい部類に入るもののため買取額は一般的な価格になっています。
湿気の無い場所を選んで保存する等の保存状態に細心の注意をすれば、買い取り査定額に違いが出てくるので、丁寧な保管が高額買い取りのポイントです。
文化人シリーズ 福沢諭吉(ぶんかじんしりーず ふくざわゆきち)
『学問のすすめ』で知られる福沢諭吉の切手『文化人シリーズ 福沢諭吉』。
皆さんお馴染みの1万円札の肖像そのままの絵が切手にも使われています。
1949年から1952年に発行された文化人シリーズ切手は、現在ではプレミア価格が付くものも多くコレクター垂涎の逸品となっています。
こちらの古切手も元の額面が8円であることを考えるとかなりの買取価格が期待できます。
発行年度が60年以上も前と言うことで美品が少なく、シミやシワ・焼けがない切手なら特に高い値段で買い取ってもらえます。
この古い切手が意外に価値があるという発見もあるかもしれません。
第一次国宝シリーズ「姫路城」(だいいちじこくほうしりーず ひめじじょう)
「平成の大修理」により近年再びの脚光を浴びた姫路城。
別名白鷺城と呼ばれるほどの美しい外観で永きにわたり多くの人々を魅了し、国宝・重要文化財・世界遺産にも登録された世界的な史跡です。
この姫路城切手を始め日本の様々な国宝を取り上げた『第一次国宝シリーズ』が発行された頃はちょうど切手収集ブームの真っ只中。
多くの人が買い求めた切手と言うことで、コレクターの間ではポピュラーなものになっており買い取り価格は控えめです。
ただしシートかつ美品の買取依頼の場合ならそこそこの売値が付くことがあるので、古切手を売りたいと考えている人はまず専門店に見積もりを取ってもらうのも手ですので、一度は相談してみる事をおすすめします。
「彦根屏風」( ひこねびょうぶ)
江戸時代初期に描かれた風俗画【彦根屏風】。
切手には6曲屏風の内の2曲がモチーフとして使われています。
京都の遊女たちが高い技術をもって金屏風の上に描かれており、その画風から狩野派の絵師の作品だとされていますがはっきりした作者は解っていません。
こちらの切手はデザインの都合上2枚1セットで買取市場に出回ることが多く、片面のみの場合は買い取り相場が下がることがあります。
シートのままで売りに出す事が高額買取のポイントで、シミやヤケに気をつける保管も重要です。
10円普通切手 トキ(じゅうえんふつうきって とき)
「日本を象徴する鳥」とも言われ日本人によく親しまれている鳥、トキ。
1900年代に絶滅が危惧され、1952年に特別天然記念物に指定されています。
淡い桃色がかった羽の色が美しく、切手のデザインもそれを意識したカラーリングになっています。
額面が小さいため、バラ売りや10枚セットでの買い取り査定額はあまり期待できませんが、100枚セットの場合は高いところですと8~9割程度の価格で買い取ってくれるお店もあります。
買取店の吟味も高額買取には大切です。
1000円普通切手 富士図(せんえんふつうきって ふじず)
江戸時代後期の画家である田能村竹田が描いた『富士図』の絵を用いた切手です。
緑青や胡粉を巧みに用いることで、雪化粧された富士山の雄大な様が見事に表現されています。
1円~500円までの普通切手シートは100枚つづりとなっていますが、1000円普通切手に限っては20枚つづりが1シートになっています。
他の現行切手に比べてシートが用意しやすいと言う点で、切手買取希望者から非常に人気となっています。
切手専門の買い取り業者ですと、専門家による確かな検品で買い取り価格を掲示してくれますので、査定に出してみることをおすすめします。
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