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切手趣味週間 1960 三十六歌仙絵巻 伊勢(きってしゅみしゅうかん 1960 さんじゅうろっかせんえまき いせ)
歌仙絵の中では現存最古の絵巻とされる『佐竹本三十六歌仙絵巻』の中の一枚が採用された切手です。小倉百人一首19番の「難波潟 みじかき芦の ふしのまも あはでこの世を 過ぐしてよとや」を詠んだ伊勢が描かれており、平安時代の女性歌人らしい優雅さがにじみ出た作品です。実際に切手を見てみると、まるで原版を見ているかのような古さを感じさせる色味に感心させられます。買取相場は額面を考えるとまずまずと言ったところ。売る際は保管方法の良し悪しによって売値が大きく変わるので、お家に売りたい古切手がある際は丁寧な保管が求められます。
切手趣味週間 1964 源氏物語絵巻・宿木(きってしゅみしゅうかん 1964 げんじものがたりえまき やどりぎ)
1964年の切手趣味週間記念切手には、源氏物語絵巻の一遍『宿木 三』の絵柄が用いられました。この作品は源氏物語の主人公である光源氏亡き後の話で、源氏の面影を継ぐ貴公子とされた匂宮とその妻である中の君が描かれています。源氏存命の頃の華やかなストーリーも素晴らしいですが、登場人物の心情や複雑な関係がよりクローズアップされたこれらの作品も非常に味わいがあり良いものです。1950年代以降の記念切手は発行部数が多かったため希少価値がそれほど高いわけではありませんが、美品の場合はなかなかの買取価格が付くことがあります。
斉白石作品選 1980(さいはくせきさくひんせん 1980)
現代中国画の巨匠と言われる斉白石の花画が使われた切手です。
斉白石作品選切手には今回ご紹介する小型シートの他に全16種の縦長切手も存在しますが、どれも斉白石らしい艶やかな花画でコレクターからの人気も非常に高い逸品となっています。
日本では斉白石という人物はあまり知られていませんが、中国では現代を代表する画家の一人で、清の末期から終戦後の1957年までを生きた画家です。
その創作ペースの速さは、1日に平均2点もの作品を仕上げ、80歳を超えても1年あたりで600以上の作品を完成させていたと言われています。
彼は画家で大成だけでなく、印章づくりや書でも成功し、それぞれの分野に代表作品があります。
中国郵政発行なので、日本では入手が難しく、プレミア価格での売買が行われています。
単片の場合は価値が大幅に下がってしまいますが、未使用シート品ならば2万円はくだらない買取価格が付くでしょう。
買取は切手の価値を判断してくれる専門家に依頼するのが望ましいと言えます。
ドル表示数字切手 50¢(どるひょうじきって ごじゅっせんと)
米軍統治下であった1958年9月にそれまで琉球で使用されていた米軍軍票(通称B円)は、すべてドルと交換され、アメリカ同様にドルが通貨となったため、郵便切手もドル・セント表示のものに変更されました。
そこで急遽発行されたこのドル表示数字切手のデザインはとても簡便なものになっています。
半世紀以上も前のものであってもシミ・ヤケが少なく、綺麗に保存されているものは相場も変わりますので、ぜひ買取専門店での査定でお確かめ頂くことがポイントです。
第一次国宝シリーズ「広隆寺弥勒菩薩」(だいいちじこくほうしりーず こうりゅうじみろくぼさつ)
京都最古の寺院、広隆寺に収められている『木造弥勒菩薩半跏像(宝冠弥勒)』。
国内で初めて国宝に指定された彫刻で、口元に笑みをたたえながら物思いにふける様子が非常に神秘的に表現されている作品です。
『国宝シリーズ』と呼ばれる切手はそれまでにも多種ありましたが、鮮やかな多色刷りが採用されたのはこの第一次国宝シリーズが初めて。
日本が誇る芸術品の数々を色彩豊かに表した切手は収集家からの人気も高く所持している人も多めです。
そのため買取査定額も少々厳しくなっており、軽微なシミやヒンジ跡なども価値に影響するので、買い取りの前に入念なチェックをしておくことも高額買取アップのコツともいえます。
第一次国宝シリーズ「法隆寺」(だいいちじこくほうしりーず ほうりゅうじ)
世界最古の木造建築である法隆寺を取り上げた切手『第一次国宝シリーズ 法隆寺』。
青空を背景に五重塔と法隆寺金堂が並ぶ、少し珍しい構図の切手になっています。
50円と言う額面のこともあり同シリーズの切手の中では発行部数が比較的少なかったため、他に比べて買取価格がすこし高くなっています。
とは言っても汚れや破れがある並品の場合は相場が大幅に下がってしまうので、少しでも高く売りたい場合はそうした劣化を避ける保管が重要です。
普段のお手入れ次第でキレイな状態に保つことができますので、今日から是非実行してみてください。
文化人切手「夏目 漱石」(ぶんかじんきって なつめそうせき)
『坊っちゃん』『こころ』『吾輩は猫である』など数多くの傑作を残した夏目漱石の肖像が描かれた『文化人シリーズ 夏目漱石』。
誰もが知る著名な文豪と言うことで切手収集家からの人気も非常に高くなっています。
買い取り価格については、美品/並品かで非常に大きく変わってくるので保管には細心の注意を払うことをおすすめします。
また同シリーズ全十八種の切手が全てそろっている場合は、平均買取額を大幅に上回る値段で売れる場合があります。
鑑定士が在籍する切手買取専門店での査定が望ましいでしょう。
歌川広重 「東海道五十三次 京師」(うたがわひろしげ とうかいどうごじゅうさんつぎ けいし)
東海道五十三次の「京師」は、国際文通週間における初めての切手となります。
京師は最終到着地の京都の風景を描いたもので、その美しい図柄から、日本の切手が世界各国から注目されるきっかけにもなっています。
東海道五十三次の切手は国内における知名度も非常に高く、価値が高いプレミア切手としても有名。
取価格は大体額面から、シートであれば1000円程の買取価格が見込めるでしょう。
東海道五十三次シリーズの切手をお持ちであれば、専門業者にどれくらいの価値があるかを確認してみると良いでしょう。
歌川広重 「東海道五十三次 蒲原」(うたがわひろしげ とうかいどうごじゅうさんつぎ かんばら)
豪雪に見舞われた静岡・蒲原宿の様子を情景豊かに描いた作品『東海道五十三次 蒲原』の絵が使われた切手です。
1958年・1959年の国際文通週間記念切手も1960年と同じく東海道五十三次がテーマでしたが、60年は前々年・前年に比べて切手の発行部数が非常に少なかったため、現在では希少価値が高い切手になっています。
汚れや折れの無い美品なら1000円以上の買い取り価格が期待できることもありますので、切手買取に持ち込む際は汚れがないか入念にチェックしましょう。
葛飾北斎・富嶽三十六景 神奈川(かつしかほくさい ふがくさんじゅうろっけい かながわ)
富嶽三十六景、ひいては北斎の作品の中でも最も有名とされる作品『神奈川沖浪裏』の図が採用された切手です。
荒波に揉まれる船とその遠くに浮かぶ富士の姿が大胆に描かれた絵は、国内だけでなく世界的にも多く知られています。
誰もが知る非常に人気の作品が使われた切手なだけあってコレクターの間でも所持している人が多く、買い取り相場は控えめな方と言えるでしょう。
ただし残っている郵便印などによっては価値が大幅に跳ね上がる場合があるので、切手の売却を考えている方はしっかりと査定できる切手買取専門店に査定してもらえると安心です。
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