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「寄付金付き切手」ってなに?

「寄付金付き切手」ってなに?
2021.05.19

寄付金付き切手とは?

寄付金付き切手とは特殊切手に分類される切手です。

額面部分に『80+20』と言った感じで【額面+●●円】と言う表記がされているのが特徴です。

オリンピック東京大会募金第一次

オリンピック東京大会募金第一次

『80円+20円』の切手を例に上げると、1枚あたりの購入額は100円になりますが切手として使う場合には80円切手の扱いになります。

残りの20円分は寄付金の扱いで非営利団体の資金になると言う仕組みです。

実用品としての切手を買うついでに寄付も行えるので、気軽なボランティア手段として重宝されています。

 

寄付金の使われかた

皆さんが最も多く目にする機会があるのは毎年発行されている『寄付金付きお年玉付き郵便切手/ハガキ』ではないかと思います。

平成7年用年賀「亥クジ付83円」

亥クジ付83円

この寄附金付切手で得られた寄付金は公的機関の強化や病気の治療研究費・震災への助成金などとして使われます。

かつては戦時中の飛行場作成費用(いわゆる軍資金)やオリンピック開催費用を集めるために発行された寄付金切手も存在しました。

現在は主に地球環境の保全・社会福祉・文化財保護・青少年の育成・スポーツ振興などの活動を行う非営利団体に送られる寄付金として利用されています。

 

寄付金付き切手の歴史(と発行部数)

世界で初めて発行された寄付金付きの切手は1890年・オーストラリアのものです。

これは社会福祉事業として結核患者の療養所建設資金を募るために発案されたもので、後にこの制度は世界各国に広まっていきました。

愛国切手 4+2銭

愛国切手 4+2銭

日本では先に触れた戦時中の飛行場作成費用を集めるために発行された『愛国切手(1937年発行)』が国内発の寄付金付き切手。

日本アルプス上空を飛行するダグラスDC-2型機が絵柄に採用された、白地に赤の単色刷りの一枚です。

その後1964年のオリンピック開催費用を集めるための切手、1995年の阪神・淡路大震災復興のための切手など、様々な目的で寄付金付き切手は発行されています。

 

寄付金付き切手の価値

特殊切手に分類される寄付金付き切手は一見価値が高そうに見えますが、実はそれほどプレミアが付いているわけではありません。

その性質上どれも発行部数が多く希少価値が付きにくいことが原因です。

日本最古の寄付金切手である愛国切手も現在の平均買い取り価格は200円程度と言ったところ。

ただし、状態の良いシートや外信に使われたエンタイアなどはこの限りではなく、5,000円以上の価値が付くこともまれにあります。

保存状態の良し悪しによってこの価値はかなり大幅に変わってくるので、劣化が進む前に早めの査定をしてもらうことが高額買い取りのコツといえるでしょう。

 
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