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[記念切手] 植林記念 蔡温(しょくりんきねん さいおん)
琉球松の絵と蔡温の名が刻まれた記念切手です。
琉球王国時代の政治家蔡温が植えたと言われる琉球松の松並み木は蔡温松と言われ、この切手は植林から200年以上経っても大切にされている証であるとも言えます。
消印の偽造も発見されているので、切手を確かな価格で買取してもらうためには専門家に鑑定を依頼したほうがよいです。
植林記念切手は1951年発行の沖縄切手で、図柄は琉球松の絵と琉球の五偉人のうち一人である蔡温の名前が描かれています。
そのため植林記念切手は「蔡温記念」と呼ばれることもあり、買取価格は未使用美品のバラ切手単位で1,500円程度ですが、未使用か使用済みによっても価値は異なります。
切手を高く売るために普通は未使用であることが求められますが、琉球切手の場合は押された消印とセットでより高い価値が出る場合があります。
ふるさと心の風景 第4集「春の風景」(ふるさとこころのふうけい だいよんしゅう はるのふうけい)
赤い電車や小さな郵便局など昔懐かしい全国各地のふるさとの風景が原田泰治によって描かれた、「ふるさと心の風景」シリーズ第4集。
200万シートの切手発行とともに、切手の「ふるさと」解説帳も発行され、こちらには切手の詳しい説明や、原画作成当時のコメント、現在の様子が分かる写真等も豊富に掲載されています。
原田泰治さんの作品ということもあり、今後価値が上昇する可能性もあります。
いつかお売りになるのであれば、劣化やシミには気をつけ、丁寧な保存を心がけることが高額買取への近道とも言えるでしょう。
2005 干支文字「酉」(えともじ「とり」)
背景に伊藤若冲の「仙人掌群鶏図」の一部分が描かれ、古代の字や5人の書家による様々な書体の干支文字「酉」が楽しめるシートとなっています。
エンボス加工の施された煌びやかな特殊切手です。
全国の郵便局で発売され、新年向けということもあり発行シート数は100万と多いです。
現在の相場はまずまずですが干支文字シリーズの最初なのでこれからの価値が上がることが見込まれます。
他の干支文字シリーズとともに保存しておくと高額買取も期待できますので、少しでも高値の査定がつくよう良い状態での保管をお勧めいたします。
ハローキティ 北海道シート(はろーきてぃ ほっかいどうしーと)
ハローキティと牧場をモチーフにしたデザイン切手。
北海道の乳牛の放牧風景がイメージされています。
北海道内の郵便局などで販売され、販売枚数は10万シートです。
北海道でしか買えないということもあり切手額面よりも価値は高くなっています。
ハローキティが好きな方の関心や買取もあるので、今後の価値上昇が見込める良いシートといえます。
シール式のため、いずれ売ろうと考えているなら保管方法で価値に差のつく切手です。
シミや日焼け、カビなどに気を付けて、綺麗な保管方法が高額買取へとつながります。
ハッピーグリーティング 92円(はっぴーぐりーてぃんぐ 92えん)
新進気鋭の切手デザイナーの中丸ひとみと玉木明による「カワイイ」と「おめでたい」をテーマにデザインした和テイスト5枚と洋テイスト5枚のセットです。
お正月やバレンタインだけでなく、ちょっとお手紙など使えるカワイイ切手が詰まっています。
発行枚数は50万シートで、全国の郵便局や日本郵便「切手SHOP」でも販売されていました。
いつかお売りになることもお考えであれば、この切手はシール式のため、湿度や気温に配慮しながらきっちり管理することが、将来価値が高まったときに高額買取へとつながる良い方法です。
文化人切手「野口 英世」(ぶんかじんきって のぐちひでよ)
現行千円札でもお馴染みの野口英世の肖像が描かれた切手『文化人シリーズ 野口英世』。
さて、一見非常に地味でポピュラーに見えるこちらの古切手ですが、実は全十八種類発行されていた文化人シリーズ切手の中でも特にプレミア価格が付いている逸品です。
と言うのも同シリーズの中で野口英世の切手のみに「第一種版」と「第二種版」が存在するから。
第一種版の買取相場はそこそこですが、第二種版は発行部数が少なかったこともあり非常に高額の買い取り価格がついています。
第一種版/第二種版の判断は右下端印刷線の段差の有無によりつけられます。
一次文化人切手シリーズは1949年~1952年に発行された文化人切手の事を指し、野口英世や夏目漱石など有名な文化人が図案となった切手シリーズです。
もちろん美品か並品かでも買い取ってもらえる値段は大きく変わってきますので、売る前には入念な確認をして、切手買取業者へ査定依頼をするのがオススメです。
歌川広重 「東海道五十三次 箱根」(うたがわひろしげ とうかいどうごじゅうさんつぎ はこね)
険しい山々を越える大名行列の様子と、その奥に見える芦ノ湖と富士山のコントラストが印象的な『東海道五十三次 箱根』の図。
歌川広重(安藤広重)の作品の中でも傑作と名高いこちらの絵が1961年国際文通週間の記念切手です。
現行普通切手の買い取り額と比べると、バラとシートでの一枚あたりの差があまりないのが特徴。
売りたい切手が一片しか無い…と言う場合でも比較的買い取ってもらいやすいのが古切手のメリットですね。
できるだけカビや湿気にも気を付けることが、高額査定のコツになります。
葛飾北斎「富嶽三十六景 保土ヶ谷」(かつしかほくさい ふがくさんじゅうろっけい ほどがや)
葛飾北斎が描く富嶽三十六景の内の一枚『東海道 保土ヶ谷』を据えた国際文通週間1964年の記念切手です。
宿場町として栄えていた保土ヶ谷の地を江戸の人々が通りがかる様子が北斎らしい生き生きとした筆致で描かれています。
松林の向こうに鎮座する富士を眺める旅人たちの姿が楽しい一枚です。
2011年に富嶽三十六景内の同作品を取り上げた切手が新たに発行されているため、買取平均価格は控えめ。
しかし古切手は複数種類を一度に査定に出した方が買い取り額がアップする傾向にあるので、全体の売却価格の底上げには一役買ってくれるでしょう。
いつか売却することもお考えなら、保管方法にも気を付け、なるべく湿気の無い場所を選んで保存するようにすると良いでしょう。
葛飾北斎「富嶽三十六景 隅田川関屋の里」(かつしかほくさい ふがくさんじゅうろっけい すみだがわせきやのさと)
隅田川沿いを馬に乗り駆け抜けていく武士の様子が描かれた『富嶽三十六景 隅田川関屋の里』。
富嶽三十六景に代表される北斎の作品スタイルは、国内のみならずゴッホやアンリ・リヴィエールなど世界に名だたる画家にも深い影響を与えました。
この作品に描かれる武士と馬の躍動感や繊細なグラデーションも北斎ならではの観察眼鋭い作品性をよく表しています。
その絵柄の美しさから切手の収集家からの人気が高い『国際文通週間』シリーズの内の一枚ですが、バラでの買い取り価格は控えめ。
同シリーズでのセットやシート買取になると価値が上がり、高値での買い取りが増えてきますので、売る場合はしっかりとしたお店選びをするのがポイントと言えます。
葛飾北斎「富嶽三十六景 甲州石班沢」(かつしかほくさい ふがくさんじゅうろっけい こうしゅうかじかざわ)
岩場で漁を行う漁師の遠景に富士が浮かぶ構図が印象的な『富嶽三十六景 甲州石班沢』。
激しい波しぶきと、オレンジの雲をまとうゆったりとした富士のコントラストが特徴的です。
ところで『石班沢』は本来『かじかざわ』とは読みません。
ウグイ(石斑魚)とはある淡水魚の名称ですが、この字に別種の魚であるカジカ(鰍)と言う読みを誤記したものではと言われています。
約半世紀前の切手なので、状態の良い美品の場合なら額面以上の買い取り額が期待できます。
また、古切手を売りたい場合は他の切手も合わせて買取依頼に出したほうが売値が上がりますので、お持ちの場合はセットで売却すると高額買取も期待できるでしょう。