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切手趣味週間 1991 見返り美人(きってしゅみしゅうかん 1991 みかえりびじん)
「見返り美人」の切手は、別名「浮世絵の祖」としても有名な、江戸時代を代表する有名な画家、「菱川師宣」が描いた”見返り美人図”が図柄になっています。
この絵柄の切手と言うと1948年に発行されたものが有名ですが、こちらで紹介するのは平成3年に発行されたものになります。
1948年の発行当時は、浮世絵が切手の題材になることがとても珍しく、図柄が美しいこともあって、国内だけでなく外国からも脚光を浴びた切手だったそうです。
小さな芸術品のようだと称されたこともある見返り美人切手は、はがきに貼って郵送してしまうと、途中で剥がされ盗まれてしまう、という噂が立つほど人気のある切手となりました。
印刷技術の発展によりフルカラーでの印刷が可能になり、原版そのままの繊細な色使いを再現した新バージョンの見返り美人切手。
名品と名高い大判の初代バージョンにも見劣りしないクオリティで現在でもコレクター間での売買が盛んに行われています。
買取価格はそれほど高額と言うわけではありませんが、比較的新しい切手ながらも額面以上の価値が付きやすい珍しい切手です。
シートでの買い取りなら査定額がアップするので、信頼できる鑑定士に依頼すると良いでしょう。
切手趣味週間 1959 浮世源氏八景(きってしゅみしゅうかん 1959 うきよげんじはっけい)
武家出身の浮世絵師である鳥文斎栄之(細田栄之)が描いた『浮世源氏八景』の一遍が採用された1959年の切手趣味週間記念切手です。
その出自を思わせる清楚な美人画が持ち味である彼の浮世絵。
中でも浮世源氏八景は公家や武家などの上流階級を思わせる文化がそこかしこに詰まっており、品のある作品に仕上がっています。
切手に採用された『幻落雁』は和歌をたしなむ二人の女性が描かれた一遍です。
こちらの古切手を売る場合、重要になってくるのは保存状態の良さ。
シートの場合はさらに相場が上がりやすいので、高額買取を希望であれば、日焼けやシミなどに気を付けた保管が大切になってきます。
文化人シリーズ 新渡戸稲造(ぶんかじんしりーず にとべいなぞう)
旧五千円札の肖像でおなじみだった新渡戸稲造の切手です。
教育者として知られるほか、国連事務次長としての活動・国際平和を主張した著述などが今なお語り継がれる文化人です。
切手の肖像の方は頬杖をついた構図になっており、五千円札のものに比べてちょっぴりダンディな印象になっていますね。
こちらは文化人シリーズ切手の中ではスタンダードな部類に入りますが、美品の場合ならそこそこの買い取り価格が付きます。
シートの場合は希少価値が上がりますので、より高い値での買取が期待できます。
ずっと家に眠っている切手があれば、必ず一度は切手買取を検討する事をおすすめします。
文化人シリーズ 西周(ぶんかじんしりーず にしあまね)
相場価格 | 500〜999円、 1,000〜9,999円、 10,000〜49,999円 | |
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切手額面 | 10円(1円〜49円) | |
デザイン | 縦型、 緑、 白、 人物 | |
発行年度 | 1952年(1950年代) |
江戸時代~明治初期にかけて活躍した啓蒙家・西周(にしあまね)の肖像を使用した切手です。
1952年1月の発行で、額面は10円です。
彼は福沢諭吉らと共に行った啓蒙団体『明六社』の立ち上げや官僚としての軍政整備など、近現代日本を語るには欠かせない改革を数多く進めてきた重要人物。
とは言えあまり名を知られていない人物のためか、こちらの切手が発行された当時は特に重宝がられることもなく普通切手の代わりとして使われたと言われています。
しかしこうした理由からか現在未使用の切手が非常に少なくなっており、新品の場合の買い取り額は非常に高値で取引されます。
美品の状態で販売価格が7000円、ひんじ跡やシミなどが見られる状態で3500円で販売されています。
文化人切手シリーズの全18種類が揃っていれば、20000円を超える値段で販売されるほどの価値があります。
使わない古切手の中にこちらが紛れていたならラッキーと言えるでしょう。
切手買取をお願いするか検討中でしたら、一度は相談してみる事をおすすめします。
切手趣味週間 1964 源氏物語絵巻・宿木(きってしゅみしゅうかん 1964 げんじものがたりえまき やどりぎ)
1964年の切手趣味週間記念切手には、源氏物語絵巻の一遍『宿木 三』の絵柄が用いられました。この作品は源氏物語の主人公である光源氏亡き後の話で、源氏の面影を継ぐ貴公子とされた匂宮とその妻である中の君が描かれています。源氏存命の頃の華やかなストーリーも素晴らしいですが、登場人物の心情や複雑な関係がよりクローズアップされたこれらの作品も非常に味わいがあり良いものです。1950年代以降の記念切手は発行部数が多かったため希少価値がそれほど高いわけではありませんが、美品の場合はなかなかの買取価格が付くことがあります。
国土緑化シリーズ 1982 栃木(こくどりょっかしりーず 1982 とちぎ)
1965年から発行されている『国土緑化切手』の1982年バージョンです。
栃木の代表的な山である男体山を背景に植樹祭のマークとオオルリがあしらわれたグラフィカルなデザインになっています。
現在、国土緑化切手はふるさと切手として発行されていますが、この頃は特殊切手枠での扱いでした。
こちらの切手を売りたい場合の注意ですが、軽微な汚れやヤケ等であっても買取価格に大きく響く傾向にあります。
古い切手の中にはカビが発生しやすい紙質の場合がありますので、保管に気をつけて最高の状態で送り出してあげたいものですね。
第56回国体(宮城県)(だいごじゅうろっかいこくたい みやぎけん)
2001年に宮城で開催された第56回国民体育大会の記念切手です。
開閉会式が行われたグランディ21宮城スタジアムを背景にプレイを行うバレーボール選手の姿が描かれています。
左上にあしらわれているのは県花のミヤギノハギ。
鮮やかで立体感を感じさせる色使いがスポーツの祭典にぴったりのデザインです。
切手の中ではまだ新しい部類に入る上に、発行部数も多かったため希少価値は低めですが、シミや汚れのない未使用品ならば額面以上の買い取りが期待できる切手です。
プロの鑑定士がいる切手買取店に、一度は査定相談をしてみてはいかがでしょうか。
斉白石作品選 1980(さいはくせきさくひんせん 1980)
現代中国画の巨匠と言われる斉白石の花画が使われた切手です。
斉白石作品選切手には今回ご紹介する小型シートの他に全16種の縦長切手も存在しますが、どれも斉白石らしい艶やかな花画でコレクターからの人気も非常に高い逸品となっています。
日本では斉白石という人物はあまり知られていませんが、中国では現代を代表する画家の一人で、清の末期から終戦後の1957年までを生きた画家です。
その創作ペースの速さは、1日に平均2点もの作品を仕上げ、80歳を超えても1年あたりで600以上の作品を完成させていたと言われています。
彼は画家で大成だけでなく、印章づくりや書でも成功し、それぞれの分野に代表作品があります。
中国郵政発行なので、日本では入手が難しく、プレミア価格での売買が行われています。
単片の場合は価値が大幅に下がってしまいますが、未使用シート品ならば2万円はくだらない買取価格が付くでしょう。
買取は切手の価値を判断してくれる専門家に依頼するのが望ましいと言えます。
中華人民共和国切手展 1979(ちゅうかじんみんきょうわこくきっててん 1979)
相場価格 | 50,000〜99,999円 | |
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切手額面 | 2元() | |
デザイン | 赤、 緑、 その他の色、 植物 | |
発行年度 | 1979年() |
1979年発行の中華人民共和国切手展小型(J42)シートです。
雲南のツバキをモチーフにした鮮やかなデザインとシートの金箔押しがなんとも言えない華やかさを醸し出しています。
こちらの切手は中国で発行された切手のため日本での入手は困難な上に、中国国内での切手バブルも手伝い、シート状態の美品ですと驚くようなプレミア価値が付くことがあります。
保存状態によっては5万円を超える買取価格がつくこともある、まさにお宝古切手と言えるでしょう。
古い切手は丁寧に扱うことがポイントですので、少しでも印象を良くするように保存しておきましょう。
第31回リチオーネ国際切手展(だい31かいりちおーねこくさいきっててん)
相場価格 | 10,000〜49,999円、 50,000〜99,999円 | |
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切手額面 | 2元() | |
デザイン | 横型、 青、 緑、 白、 景色 | |
発行年度 | 1979年(1970年代) |
1979年発行の第31回リチオーネ国際切手展の記念切手(J41)です。
万里の長城を描いたデザインに金色加工が施されており、ベースの落ち着いた色味と相まって優雅な雰囲気を感じさせますね。
こちらは同年に出された小型シートに加刷して作られた珍しいタイプで、発行部数は10万枚と大変な希少価値を持つレア切手。
入手困難なためコレクター間ではとても高い売値で売買されており、専門店での査定価格もかなりの高額です。
せっかくのプレミア切手ですので、売却を検討する際は価値をわかってもらえるお店で鑑定してもらいたいものです。