緑
第2次昭和 勅額(ちょくがく)
敵国降伏と書かれた勅額図。
この額は福岡県の筥崎宮の楼門に実際掲げられているものです。
戦時色の強いデザインですが、この額自体は元寇の頃に亀山上皇が戦勝を祈願して書いたものとされています。
印刷局の倉庫が空襲で焼けたため、第2次昭和切手の最後の切手となりました。
戦時中のためか印刷の質にばらつきがあり、それによって買取価格も異なってきます。
また目打ち無しの切手があり、こちらは通常より高額で買取されるようですので、いつかお売りになることも考慮して保存状態には気を付けておきたいところです。
軍隊の日 落下傘部隊(らっかさんぶたい)
落下傘部隊を描いたドイツの軍事切手です。
「軍隊の日」を記念して発行された全12種類の中の一枚です。
ナチス政権下のにおいては政治的・軍事的な趣旨の切手が多く発行され、このシリーズもその一つです。
歴史資料としての見どころもこの切手の魅力とも言えます。
しかし使用済みの切手は基本的に相場よりも買取額が下がってしまうようです。
できるだけ高値で買取ってもらうためには、切手一枚のみでも破れやヤケに注意し、丁寧な保管で状態を保つことがポイントです。
[北海道] ハマナス(ほっかいどう はまなす)
ハマナスはバラ科で耐寒性に強く、北海道では海岸線によく見られる北海道を代表する花です。
洋画家の池上啓一によって開花したハマナスの花が描かれています。
発行枚数は300万枚と多い切手で、2枚ペアとして買取が行われていることが多いです。
適正な保管がされていると額面の4〜5倍程度の値段で取引されることもあります。
状態により価値が変動するケースもあるため、買取を希望される場合は湿気の無い場所を選んで保存するなど、しっかりとした保管が大切です。
ヘルシンキオリンピック フランス(へるしんきおりんぴっく ふらんす)
1952年ヘルシンキで行われたオリンピックを記念して、フランスより発行された6種完の切手です。
六枚それぞれに水泳、陸上、フェンシング、カヌー、ボート、馬術の6つの競技が描かれています。
相場価格の高い切手なのでぜひ高額で買取してもらいたいところですが、近年は外国切手を取り扱わない買取業者も増えています。
売るのであれば外国切手を扱う業者を吟味した上で事前に査定してもらうと安心です。
眠らせておくのはもったいないですので、信頼できる鑑定士にまずご相談すると良いでしょう。
第一次国宝シリーズ「姫路城」(だいいちじこくほうしりーず ひめじじょう)
「平成の大修理」により近年再びの脚光を浴びた姫路城。
別名白鷺城と呼ばれるほどの美しい外観で永きにわたり多くの人々を魅了し、国宝・重要文化財・世界遺産にも登録された世界的な史跡です。
この姫路城切手を始め日本の様々な国宝を取り上げた『第一次国宝シリーズ』が発行された頃はちょうど切手収集ブームの真っ只中。
多くの人が買い求めた切手と言うことで、コレクターの間ではポピュラーなものになっており買い取り価格は控えめです。
ただしシートかつ美品の買取依頼の場合ならそこそこの売値が付くことがあるので、古切手を売りたいと考えている人はまず専門店に見積もりを取ってもらうのも手ですので、一度は相談してみる事をおすすめします。
土田麦僊 舞妓林泉(つちだばくせん ぶぎりんせん)
色鮮やかな舞妓さんが印象的な土田麦僊の「舞妓林泉」の切手は昭和43年の切手趣味週間にて発行されました。
大正時代に描かれた、西洋画の構図の技術などを取り入れながらも、日本的な美しさを表現しています。
麦僊のこだわりが表現された日本画と言えるでしょう。
60年代以降、切手収集ブーム以降の発行切手ですので、額面以上の価格での買取りは難しいかもしれませんが、できるだけ高額で買い取ってもらうためにも保管状態は重要と言えます。
ひとむかし前のものはカビが発生しやすい紙質の場合が多々ありますので、保存には気を付けたいところです。
92円普通切手 スミレ(きゅうじゅうにえんふつうきって すみれ)
宝石のように濃い紫が目を引く、小さく可憐なスミレをモチーフにした92円普通切手。
スミレは日本の野原で見られる野草で、愛好家にとても人気が高い花です。
水色、紫、青緑と全体を青みがかった色でまとめたデザインは、清廉な美しさを感じさせます。
額面の小さい切手の場合はバラや10枚セットの買取額がかなり下がる傾向にあります。
しかし50円以上の切手になると10枚セットの場合でもそれほど買取価格が下がらなくなってくるので、ぐっと切手換金がしやすくなることが多いようです。
120円普通切手 フジ(ひゃくにじゅうえんふつうきって ふじ)
薄紫の小さな花を鈴なりにつける姿が美しいフジ。
本州を中心に日本各地に生息する花で、実は日本の固有種になります。
棚から垂れ下がる紫の美しい藤の花は、ひっそりとした深い色合いに趣きを感じ、親しまれています。
全体を落ち着いた紫色にまとめたデザインは、品が良くもどこか艶やかで日本的な香りを感じさせますね。
切手の中では比較的高い額面の部類に入ってくる120円切手ですが、店によっては10枚つづりでも8割以上の価格で買い取ってくれる場合もあります。
シートの場合はそれ以上の買取価格が付くことが多いので、換金率はかなり高いと言えるでしょう。
140円普通切手 ヤマブキ(ひゃくよんじゅうえんふつうきって やまぶき)
春の季語として、平安貴族らが和歌としてもたびたび用いてきた花であるヤマブキ。
黄色い花弁が金色のように見えることから「金運の花」としても親しまれています。
2015年発行の140円切手はそんなヤマブキをモチーフにした鮮やかなデザイン。
背景に空色を採用したことで、爽やかで清潔感のある切手に仕上がっています。
現行切手は金券としての意味合いが強く、保管状態やシートか否かでも買取額は大きく変わってきます。
買い取り価格はほとんどが額面の6~9割程度であることも覚えておきましょう。
205円普通切手 屋久島国立公園 縄文杉(にひゃくごえんふつうきって やくしまこくりつこうえん じょうもんすぎ)
205円切手のモチーフは世界遺産屋久島に自生する縄文杉。
その雄大でどっしりとした姿をよく表した、神秘的な仕上がりになっています。
コンビニなどでは扱われることが少ないためあまり見る機会はありませんが、オークションをよく利用する方にはお馴染みのこの切手。
シートの場合は205円×100枚=20500円分になるので、とっさにお金が必要になった時の換金手段としてはまずまずの額面です。
買取専門店や金券ショップなどで度々目にするのは、売る側買う側双方にとって買い取り価格のバランスが良いからと言えます。
買取専門店を活用して、自宅に眠っている切手を売るのも一つの手ではないでしょうか。