50円〜99円
国際文通週間 1991 伴大納言絵巻(ばんだいなごんえまき)
平安時代末期に作られた絵巻物『伴大納言絵巻(伴大納言絵詞)』。
応天門の変と言う政治事件がモチーフとなった作品で、作者は年中行事絵巻や吉備大臣入唐絵巻などを手掛けた常盤光長だと言われています。
額面で使用されている絵が変えてあり、80円切手には上巻の「宮中から応天門の炎を見る人々」を、120円切手には下巻の「連行されてゆく主人伴大納言を見送る家人たち」が採用されています。
レアリティが同程度なので、額面による買取価格差はそこまで大きいものではありませんが、保存状態によって査定額は大きく変わってきます。
他の切手と同じく丁寧な保管を心がけましょう。
国際文通週間 1995年「正月風俗図屏風 貝合せ」「月次風俗図屏風 羽根突」「松浦屏風 かるた」
平成7年の国際文通週間記念切手には、前年に引き続き遊楽図をテーマとした図柄が採用されています。
それぞれ『正月風俗図屏風・貝合せ(90円)』『月次風俗図屏風 羽根突(110円)』『松浦屏風(婦女遊楽図屏風) かるた(130円)』の3額面が発行されており、作風の違いや当時の風俗を見ることが出来る興味深いシリーズ構成となっています。
小額面かつ比較的新しい切手のためそれぞれの買い取り価格に大きな差はありませんが、状態の良いものかつ3種類セットで売却する場合は相場が少し上がる傾向にあります。
価値がどのくらいか調べたい場合は、目利きのできる鑑定員が在籍している専門店に、一度査定依頼してみてはいかがでしょうか。
国際文通週間 1993年 三十六歌仙絵 紀貫之像/小大君像(さんじゅうろっかせんえ きのつらゆきぞう/こおおきみぞう)
平成5年に発行された国際文通週間記念切手には『三十六歌仙絵巻』の二肖像が採用されています。
80円切手には『上畳本三十六歌仙絵 紀貫之像』が、120円切手には『佐竹本三十六歌仙絵 小大君像』が使われました。
どちらも現代の印刷技術によって鮮やかかつくっきりとした再現がなされ、細かなニュアンスを楽しむことができる一枚となっています。
買取相場は1枚あたり10円~190円と、使用済みの場合はあまり高い買取価格は期待できませんが、状態の良い未使用品の場合は額面以上の価格で買い取ってもらえることが多い切手です。
今一度保管状態をチェックし、少しでも印象を良くする努力をすることが高額査定のコツになります。
国際文通週間 1988 岩井粂三郎の千代 (いわいくめさぶろうのちよ)
役者絵/大首絵を得意とした浮世絵師・歌川国政の作品、『岩井粂三郎の千代』の切手です。
千代は「菅原伝授手習鑑」と言う演目の登場人物で、当時女形として活動していた岩井粂三郎が演じることにより人気を博しました。
女形ならではの色気や美しさを表現した役者絵は、現代まで高い評価を得ています。
買取相場は1枚あたり70円~160円、比較的発行年度が新しい切手のため、買取価格はそれほど高いとは言えませんが、美品やシートでの売却の場合はこの限りではありません。
買い取りを検討している場合は、切手の状態を見直してみると良いでしょう。
切手趣味週間 1991 見返り美人(きってしゅみしゅうかん 1991 みかえりびじん)
「見返り美人」の切手は、別名「浮世絵の祖」としても有名な、江戸時代を代表する有名な画家、「菱川師宣」が描いた”見返り美人図”が図柄になっています。
この絵柄の切手と言うと1948年に発行されたものが有名ですが、こちらで紹介するのは平成3年に発行されたものになります。
1948年の発行当時は、浮世絵が切手の題材になることがとても珍しく、図柄が美しいこともあって、国内だけでなく外国からも脚光を浴びた切手だったそうです。
小さな芸術品のようだと称されたこともある見返り美人切手は、はがきに貼って郵送してしまうと、途中で剥がされ盗まれてしまう、という噂が立つほど人気のある切手となりました。
印刷技術の発展によりフルカラーでの印刷が可能になり、原版そのままの繊細な色使いを再現した新バージョンの見返り美人切手。
名品と名高い大判の初代バージョンにも見劣りしないクオリティで現在でもコレクター間での売買が盛んに行われています。
買取価格はそれほど高額と言うわけではありませんが、比較的新しい切手ながらも額面以上の価値が付きやすい珍しい切手です。
シートでの買い取りなら査定額がアップするので、信頼できる鑑定士に依頼すると良いでしょう。
第一次国宝シリーズ 秋冬山水図(だいいちじこくほうしりーず しゅうとうさんすいず)
室町時代に活躍した水墨画家・雪舟の代表作『秋冬山水図』からの一枚。
こちらの作品は秋と冬の二幅から成り立っており、切手に採用されたものは冬の山景を見事に表した『冬景山水図』と呼ばれます。
雪深い断崖と山道を歩く人が水墨のみで巧みに表現された傑作です。
この切手が発行されたころの50円切手と言うと現在で言う200円程度の価値になります。
そのため出回った数が少なく、買取価格は他の国宝切手に比べるとやや高め。
美品の場合は切手買取に詳しい専門店で査定してもらうと、価値に見合った買い取り額を提示してもらいやすいです。
保管状態には気を付け、少しでも印象を良くする努力をすることが高額査定のコツになります。
国土緑化シリーズ 1982 栃木(こくどりょっかしりーず 1982 とちぎ)
1965年から発行されている『国土緑化切手』の1982年バージョンです。
栃木の代表的な山である男体山を背景に植樹祭のマークとオオルリがあしらわれたグラフィカルなデザインになっています。
現在、国土緑化切手はふるさと切手として発行されていますが、この頃は特殊切手枠での扱いでした。
こちらの切手を売りたい場合の注意ですが、軽微な汚れやヤケ等であっても買取価格に大きく響く傾向にあります。
古い切手の中にはカビが発生しやすい紙質の場合がありますので、保管に気をつけて最高の状態で送り出してあげたいものですね。
第56回国体(宮城県)(だいごじゅうろっかいこくたい みやぎけん)
2001年に宮城で開催された第56回国民体育大会の記念切手です。
開閉会式が行われたグランディ21宮城スタジアムを背景にプレイを行うバレーボール選手の姿が描かれています。
左上にあしらわれているのは県花のミヤギノハギ。
鮮やかで立体感を感じさせる色使いがスポーツの祭典にぴったりのデザインです。
切手の中ではまだ新しい部類に入る上に、発行部数も多かったため希少価値は低めですが、シミや汚れのない未使用品ならば額面以上の買い取りが期待できる切手です。
プロの鑑定士がいる切手買取店に、一度は査定相談をしてみてはいかがでしょうか。
ふるさと心の風景 第1集「夏の風景」(ふるさとこころのふうけい だいいっしゅう なつのふうけい)
古きよき日本の情景を作品に残している画家、原田泰治が描いた昔懐かしい全国各地のふるさとの風景や、ポストのある風景などが描かれた切手です。
切手のデザインは特別切手「世界遺産シリーズ」を担当した兼松史晃が行っています。
ふるさと心の風景シリーズ第1集として200万枚発行されたこの切手ですが他シリーズとともに保持することで価値が見込まれます。
切手は高温多湿な場所が苦手ですので、シミやヤケ等の紙の劣化に気を付けた保管をすることが高額買取への近道といえます。
ふるさと心の風景「秋の風景」(ふるさとこころのふうけい「あきのふうけい」)
「ふるさと心の風景」シリーズ第2集であり、第一集と同じく原田泰治が描いた昔懐かしい全国各地のふるさとの風景や、ポストのある風景などが描かれた切手です。
富山県の砺波市をはじめ全国各地の秋の情景がデザインされています。
ふるさと心の風景シリーズ第1集と同数の200万枚発行され、全国の郵便局で販売されていました。
ふるさと心の風景シリーズとして今後価値が高まる可能性があり、いずれ買取価格が上昇したときのために、より綺麗な状態をキープするよう丁寧な保管しておいたほうが良いでしょう。
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