500〜999円
切手趣味週間 1948 見返り美人(きってしゅみしゅうかん 1948 みかえりびじん)
相場価格 | 500〜999円、 1,000〜9,999円、 10,000〜49,999円 | |
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切手額面 | 5円(1円〜49円) | |
デザイン | 縦型、 白、 黒、 その他の色、 人物 | |
発行年度 | 1948年(1940年代) |
浮世絵師の確立者である菱川師宣の作品の中でも特に有名な一枚『見返り美人』が描かれた切手。
見返り美人切手の発行は1948年(昭和23年)11月29日で、師宣の見返り美人はとても人気が高く、平成に入ってからも何度か採用されている絵柄です。
しかし、1948年切手趣味週間記念バージョンは特に名品とされています。
その理由は「取引高税印紙」と呼ばれる高額印紙の目打ち型を流用しており、切手としては非常に珍しい縦長の大判サイズになっているから。
そして、見返り美人切手の発行部数は150万枚。
発行部数としては多いと感じるが、なにせ70年以上も前の切手です。
発売当時はあっという間に売り切れるほどの人気で、現在でも切手収集家にとって憧れのプレミア切手として知られています。
現状の買取価格は非常に高額で、汚れやシミの少ない美品ならかなりの高値買い取りが期待できるでしょう。
お手元にあれば、シミや色あせがつかないよう、なるべく綺麗に保存しておくと良いでしょう。
日露戦役凱旋(にちろせんえきがいせん)
相場価格 | 500〜999円、 1,000〜9,999円、 10,000〜49,999円 | |
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切手額面 | 1銭5厘、3銭(1銭〜99銭) | |
デザイン | 縦型、 赤、 青、 白、 その他のモチーフ | |
発行年度 | 1906年(1900年代) |
正式名称を『日露戦争凱旋観兵式記念』とする戦争凱旋記念切手です。
菊花紋があしらわれた丸枠の中には陸軍の兵器が描かれており、当時の世相を反映させたデザインとなっています。
初めて記念印が使用された切手で、その価値は、
の買取価格が期待できる記念切手です。
価値のある切手ですので、売る場合もしっかりお店選びをしないと、損をしてしまう可能性がありますので、買取の際は専門店にご相談するのがポイントとなるでしょう。
日清戦争勝利 北白川宮(にっしんせんそうしょうり きたしらかわのみや)
相場価格 | 1〜499円、 500〜999円、 1,000〜9,999円、 10,000〜49,999円 | |
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切手額面 | 2銭、5銭(1銭〜99銭) | |
デザイン | 縦型、 赤、 青、 白、 人物 | |
発行年度 | 1896年(1890年代) |
日清戦争の勝利を記念して発行された切手で、肖像には今回ご紹介する北白川宮能久親王の他に有栖川宮熾仁親王が採用されています。
それまでの切手には凸版印刷の技術が使われていましたが、この切手には肖像の細かな表現を印刷するために初めて彫刻凹版の技術が使用されました。
現在の買取価格についてですが、2銭と5銭によってかなり大きな価格差が有ります。
また美品か並品かによっても大幅な価値の違いが出てくるので、お持ちの場合はシミやヨレ、湿気には気を付けた丁寧な保管を心がけましょう。
大正ご婚儀(たいしょうごこんぎ)
大正婚儀記念切手は、大正天皇の皇太子時代の婚礼を記念して発行された記念切手です。
時代が1900年に入って初めての記念切手で、額面が3銭の一種類しかないので見分けがつきやすいです。
一枚の価値はバラ切手単位が4,500円位となりますが、大正婚儀記念切手のシートであれば30万円以上のが期待できるお宝です。
売却をお考えなら、古い切手の価値がわかる切手買取業者にご相談することをおすすめします。
文化人シリーズ 新渡戸稲造(ぶんかじんしりーず にとべいなぞう)
旧五千円札の肖像でおなじみだった新渡戸稲造の切手です。
教育者として知られるほか、国連事務次長としての活動・国際平和を主張した著述などが今なお語り継がれる文化人です。
切手の肖像の方は頬杖をついた構図になっており、五千円札のものに比べてちょっぴりダンディな印象になっていますね。
こちらは文化人シリーズ切手の中ではスタンダードな部類に入りますが、美品の場合ならそこそこの買い取り価格が付きます。
シートの場合は希少価値が上がりますので、より高い値での買取が期待できます。
ずっと家に眠っている切手があれば、必ず一度は切手買取を検討する事をおすすめします。
文化人シリーズ 西周(ぶんかじんしりーず にしあまね)
相場価格 | 500〜999円、 1,000〜9,999円、 10,000〜49,999円 | |
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切手額面 | 10円(1円〜49円) | |
デザイン | 縦型、 緑、 白、 人物 | |
発行年度 | 1952年(1950年代) |
江戸時代~明治初期にかけて活躍した啓蒙家・西周(にしあまね)の肖像を使用した切手です。
1952年1月の発行で、額面は10円です。
彼は福沢諭吉らと共に行った啓蒙団体『明六社』の立ち上げや官僚としての軍政整備など、近現代日本を語るには欠かせない改革を数多く進めてきた重要人物。
とは言えあまり名を知られていない人物のためか、こちらの切手が発行された当時は特に重宝がられることもなく普通切手の代わりとして使われたと言われています。
しかしこうした理由からか現在未使用の切手が非常に少なくなっており、新品の場合の買い取り額は非常に高値で取引されます。
美品の状態で販売価格が7000円、ひんじ跡やシミなどが見られる状態で3500円で販売されています。
文化人切手シリーズの全18種類が揃っていれば、20000円を超える値段で販売されるほどの価値があります。
使わない古切手の中にこちらが紛れていたならラッキーと言えるでしょう。
切手買取をお願いするか検討中でしたら、一度は相談してみる事をおすすめします。
文化人シリーズ 樋口一葉(ぶんかじんしりーず ひぐちいちよう)
短い生涯の中で『にごりえ』や『たけくらべ』などの傑作文学を世に残した女性作家、樋口一葉の肖像が使われた切手です。
文化人切手シリーズにはこちらの切手を含めて全十八種類のバリエーションがありますが、樋口一葉のものはその中でも比較的高額な部類に入ります。
樋口一葉(1872年~1896年)は、東京生まれの小説家で本名は夏子、戸籍名は奈津です。
中島歌子に歌、古典を学び、半井桃水に小説を学んだ一葉は、生活に苦しみながら、
・にごりえ
・十三夜
などの秀作を発表し、文壇から絶賛されました。
たった1年半でこれらの作品を世に出しましたが、24歳のとき肺結核により死去し、没後に発表された「一葉日記」も高評価を受けている。
未使用の美品が高い買取価格で売れるということは皆さんよくご存じですが、使用済み品の場合も消印が珍しい場合(切手発行日当日のものや現在は無い地名など)は査定額が跳ね上がることがあります。
古切手を売りたい場合はこうした点も要チェックですので、一度確認してみると良いでしょう。
ドル表示数字切手10¢(どるひょうじ すうじきって じゅっせんと)
1958年9月に琉球で使用されていた通貨が全てドル・セントへ変更されたことにより急遽発行されたドル表示数字切手。
急に通達されたために切手へのデザインはほぼされておらず、額面により色が異なり、額が大きく描かれています。
半世紀以上も前のものであるためシミ・ヤケのほとんどない綺麗なものは高い価値を持ちます。
手元にある切手がどのような価値になっているか、正しい価値を知るためにも専門家による鑑定をお勧めします。
ふるさと心の風景 第1集「夏の風景」(ふるさとこころのふうけい だいいっしゅう なつのふうけい)
古きよき日本の情景を作品に残している画家、原田泰治が描いた昔懐かしい全国各地のふるさとの風景や、ポストのある風景などが描かれた切手です。
切手のデザインは特別切手「世界遺産シリーズ」を担当した兼松史晃が行っています。
ふるさと心の風景シリーズ第1集として200万枚発行されたこの切手ですが他シリーズとともに保持することで価値が見込まれます。
切手は高温多湿な場所が苦手ですので、シミやヤケ等の紙の劣化に気を付けた保管をすることが高額買取への近道といえます。
ふるさと心の風景 第3集「冬の風景」(ふるさとこころのふうけい だいさんしゅう ふゆのふうけい)
青森県北津軽郡のストーブ列車や、岡山県津山市の線香水車を原田泰治が描いた「ふるさと心の風景」シリーズ第3集。
精力的に全国を取材して回り、古きよき冬の情景がデザインされています。
他のふるさと心の風景シリーズと同数の200万枚発行され、全国の郵便局や通信販売が行われていました。
発行枚数は多いですが、シリーズとしての価値が見込まれるのでシリーズを揃えたほうが買取価格は高い傾向にあります。
切手は丁寧な扱いが求められますので、なるべく湿気の無い場所を選んで保管することがポイントです。