文化人切手ってなに?価格相場と価値
文化人切手とは
切手収集家の間では定番人気の「文化人シリーズ」は今世に名を残す著名人の肖像を用いた切手です。
このシリーズには第一次(1949~1952)と第二次(1992~2004)が存在しますが、ここでは「第一次文化人切手シリーズ」の方を紹介したいと思います。
どれも白地に単色刷りのシンプルなデザインながらも、旧紙幣や現紙幣でお馴染みの肖像が多く採用されているため親しみやすさはピカイチ。
1949年11月3日から1951年いっぱいまでに発行されたものの額面は8円、それ以降に発行されたものは10円の額面でした。
全18種類が発行されていた当切手は、夏目漱石や樋口一葉、新渡戸稲造、野口英世などをはじめとした今なお多くの人に語り継がれる文化人の肖像を揃えています。
文化人切手の一覧
【1949年】野口英世(11月3日発行)
【1950年】福沢諭吉(2月3日発行)、夏目漱石(4月10日発行)、坪内逍遥(5月23日発行)、九代目市川団十郎(9月13日発行)、新島襄(11月22日発行)
【1951年】狩野芳崖(2月27日発行)、内村鑑三(3月23日発行)、樋口一葉(4月10日発行)、森鴎外(7月9日発行)、正岡子規(9月19日発行)、菱田春草(9月21日発行)
【1952年】西周(1月31日発行)、梅謙次郎(8月25日発行)、木村栄(9月26日発行)、新渡戸稲造(10月16日発行)、寺田寅彦(11月3日発行)、岡倉天心(11月3日発行)
第一次文化人切手シリーズで最も価値が高いのは『西 周(にし あまね)』
このシリーズはどれも比較的高い相場での売り買いがされていて、美品の場合はだいたい400円~1000円前後で販売されていることが多い安定感のある切手です。
そんななかでもとりわけ平均買取額が高いのは啓蒙家である『西周』の肖像を用いたもの。
彼の名前を聞いてもピンとくるかたの方が少ないかと思いますが、そこに高い価格での買い取りが行われている理由があります。
夏目漱石や森鴎外など非常に著名な文化人の切手が多い中、西周の切手については「誰?知らないから普通に郵便目的で使おう…」と言う人が多かったためかえって未使用品が非常に貴重となったと言われているのです。
プレミア切手の要は「希少性」だと言うことがよくわかる好例ですね。
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