切手の用語解説
古切手の価値や種類を見分ける際に知っておくと便利な用語をまとめました。
切手の部分を表す言葉
<目打ち>
切手を切り離しやすくするためミシン目状に開けられた小さな円形状の穴のこと。
昔の切手にはこの「目打ち」がなく、はさみで切り取って使われていました。
■単線目打
(縦横それぞれの目打を単独で入れたもの)
■櫛型目打
(シートの一段もしくは二段ずつに穴を開けたもの)
■全型目打
(シート全体に一度で穴を開けたもの)
なお現在主流となっているのは1シート分の針が付いたローラーを使い穴を開けていく「ロータリー目打」です。
大まかに分けると過去の切手に採用された目打には上記3種類のタイプがあります。
<印面>
図案や切手名・額面などが印刷されている部分。
<記念銘>
「何の目的で発行された切手なのか」を記したもの。
<額面>
郵送の際に使える金額。
<すかし>
部分によって紙の厚さを変えることで模様を浮かび上がらせる技術。
偽造防止対策として、1914年から1950年までの切手(主に普通切手が中心)に採用されていました。
シートの部分を表す言葉
<題字(だいじ)>
シートの上部分に印刷される切手の名称。
その切手が発行される趣旨や題材などが書かれています。(題字は戦後1948年以降のほとんどの記念切手に印刷されていましたが、1960年~1974年までの切手には表記が廃止されていました)
<耳紙(みみがみ)>
シートの余白部分。
<カラーマーク>
何色のインクがいくつ使われているかを示すマーク。
<銘版(めいはん)>
切手の製造所がどこかを示すもの。
シート以外の発行の形を表す言葉
<小型シート>
普通のシートに比べて枚数・サイズともに小さく作られた記念用シート。
<コイル切手>
一列を長くロール状に巻いたタイプの切手。
<切手帳>
複数種類の切手を組み合わせ冊子状にしたもの。
中のページのことを「ペーン」と呼ぶのが特徴。
切手のつながりかたを表す言葉
<単片>
「バラ」とも言う。シートから一枚ずつ切り離した状態の切手。
<ペア>
縦、もしくは横に2枚つながった切手。
<ブロック>
縦横それぞれに2枚以上つながった切手。特に2×2のブロックの場合は『田型』とも呼ばれています。
<連刷>
絵柄が連続する状態で印刷された切手。
<タブ>
図柄や文字を印刷された、切手としては使用ができないラベル。
<ガッター>
切手と切手の間に設定された余白部分。
初日押印の消印とカバー
<特印>
『特殊通信日付印』の略称。国を推しての記念行事などに使われます。
<絵入りハト印>
シリーズ切手に使われる消印。
<風景印>
『風景入り通信日付印』の略称。全国の郵便局約11,000局に存在し、各地を代表する記念物や名称などが描かれています。
<初日カバー>
新しい切手が発行された当日の日付印が押された記念封筒のこと。
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