1銭〜99銭
第2次昭和 厳島神社(いつくしまじんじゃ)
日本三景の一つ、厳島神社の大鳥居が描かれたデザイン。
第1次にも同じデザインの切手が発行され、戦時中に発行された第2次昭和切手は紙質や印刷状態にばらつきがありますが、このばらつきを見つけるのも切手収集の面白みと言えるかもしれません。
切手の印刷状態によって買取価格が極端に変わるということはないようですが、もし売りたいのであれば、シミやヤケなど無いように丁寧に保管されたものであることが望まれます。
古い切手ですので、お売りになる場合は価値を正確に評価してくれる切手買取店へ依頼するようにしましょう。
第2次昭和 勅額(ちょくがく)
敵国降伏と書かれた勅額図。
この額は福岡県の筥崎宮の楼門に実際掲げられているものです。
戦時色の強いデザインですが、この額自体は元寇の頃に亀山上皇が戦勝を祈願して書いたものとされています。
印刷局の倉庫が空襲で焼けたため、第2次昭和切手の最後の切手となりました。
戦時中のためか印刷の質にばらつきがあり、それによって買取価格も異なってきます。
また目打ち無しの切手があり、こちらは通常より高額で買取されるようですので、いつかお売りになることも考慮して保存状態には気を付けておきたいところです。
昭和大礼記念(しょうわたいれいきねん)
昭和3年大礼記念の絵葉書。
画像の絵葉書は五節の舞のデザインに特印と1.5銭の記念切手が貼られています。
昭和大礼を記念した発行物は絵葉書の他にも記念切手が4種発行されています。
古いものなので厳重に保管していても経年によって古びた感じが出てしまいますが、それがかえって鮮やかな絵葉書に良い渋みを加えています。
もし売るならその時々の相場を確認した上で、信頼できる買取業者に相談してみるのが良いでしょう。
日清戦争勝利 有栖川宮(にっしんせんそうしょうり ありすがわのみや)
1894年~1896年にかけて勃発した日清戦争の、陸海軍総司令官として活躍した有栖川宮熾仁親王が描かれた戦勝記念切手。
日本国内で発行された物のなかでは初めての「肖像画」が扱われた切手になります。
この切手は2銭と5銭の二種類が発行されり、5銭のものは特に希少価値の高いプレミア品になります。
日本が日清戦争に勝利した事を記念して発行された記念切手でもあり、肖像が入った日本で最初の切手です。
それぞれの額面に肖像の人物が
・北白川宮能久親王
の2パターンあり、価値はバラ切手単位で2銭が6000円、5銭で14000円位になります。
有栖川宮熾仁親王の方が価値は高くなりやすいです。
古切手を高く売りたいなら、珍しさと合わせて保存環境に気をつけることも大事。
せっかくのプレミア切手、買い取りに出す場合は最高の状態で送り出してあげたいものですね。
大東亜戦争第一周年記念 2+1銭(だいとうあせんそうだいいっしゅうねんきねん 2+1せん)
バターン半島にて戦車で進撃する日本軍の様子を描いたこの切手は、日本がアメリカ・イギリスに対して宣戦布告をしてからちょうど一年となったことを記念して発行された切手の一つです。
同時に発行された2種のうち金額の低い方の切手になります。
古い切手ではあるものの、通常の未使用切手で売っても高額買取は難しいようです。
しかし大量にあるものなどを換金するつもりであれば、保存状態は重要なので丁寧に扱い大事に管理したいものです。
愛国切手 2+2銭(あいこくきって2+2せん)
2銭の寄付金が付いた切手。
日本で最初に発行された寄付金付き切手のうちの一つです。
同時に発行された3種類全てに日本アルプスの上空を飛ぶダグラスDC-2型機がデザインされ、この赤色のものは額面2銭として利用するものになっています。
この募金は国内各地への飛行場整備のための基金の募るものでした。
高額買取は難しい切手かもしれませんが、歴史を示す資料としての価値もあるので、いざ売るときのためにもできるだけ良い状態で保管しておくのが良いでしょう。