1960年代
葛飾北斎「富嶽三十六景 保土ヶ谷」(かつしかほくさい ふがくさんじゅうろっけい ほどがや)
葛飾北斎が描く富嶽三十六景の内の一枚『東海道 保土ヶ谷』を据えた国際文通週間1964年の記念切手です。
宿場町として栄えていた保土ヶ谷の地を江戸の人々が通りがかる様子が北斎らしい生き生きとした筆致で描かれています。
松林の向こうに鎮座する富士を眺める旅人たちの姿が楽しい一枚です。
2011年に富嶽三十六景内の同作品を取り上げた切手が新たに発行されているため、買取平均価格は控えめ。
しかし古切手は複数種類を一度に査定に出した方が買い取り額がアップする傾向にあるので、全体の売却価格の底上げには一役買ってくれるでしょう。
いつか売却することもお考えなら、保管方法にも気を付け、なるべく湿気の無い場所を選んで保存するようにすると良いでしょう。
葛飾北斎「富嶽三十六景 甲州三坂水面」(かつしかほくさい ふがくさんじゅうろっけい こうしゅうみさかすいめん)
甲州(現在で言う山梨県)河口湖に映る逆さ富士の姿が描かれた『富嶽三十六景 三坂水面』。
「この構図で逆さ富士を見ることは不可能ではないか」「木々を見るにこの絵に描かれている季節は夏なのになぜ山頂に雪が残っているのか」など数多くの謎が残されている、
北斎らしいユニークさに富んだ発想により描かれた作品となっています。
バラ・10面シートともに切手買い取りを依頼される際は、ヤケやシミ、破れなどが無いかよく確認して売りに出しましょう。
買取店によって切手の買取条件や取り扱い商品が違ってきますので、事前に相談してみることをおすすめします。
葛飾北斎「富嶽三十六景 隅田川関屋の里」(かつしかほくさい ふがくさんじゅうろっけい すみだがわせきやのさと)
隅田川沿いを馬に乗り駆け抜けていく武士の様子が描かれた『富嶽三十六景 隅田川関屋の里』。
富嶽三十六景に代表される北斎の作品スタイルは、国内のみならずゴッホやアンリ・リヴィエールなど世界に名だたる画家にも深い影響を与えました。
この作品に描かれる武士と馬の躍動感や繊細なグラデーションも北斎ならではの観察眼鋭い作品性をよく表しています。
その絵柄の美しさから切手の収集家からの人気が高い『国際文通週間』シリーズの内の一枚ですが、バラでの買い取り価格は控えめ。
同シリーズでのセットやシート買取になると価値が上がり、高値での買い取りが増えてきますので、売る場合はしっかりとしたお店選びをするのがポイントと言えます。
葛飾北斎「富嶽三十六景 甲州石班沢」(かつしかほくさい ふがくさんじゅうろっけい こうしゅうかじかざわ)
岩場で漁を行う漁師の遠景に富士が浮かぶ構図が印象的な『富嶽三十六景 甲州石班沢』。
激しい波しぶきと、オレンジの雲をまとうゆったりとした富士のコントラストが特徴的です。
ところで『石班沢』は本来『かじかざわ』とは読みません。
ウグイ(石斑魚)とはある淡水魚の名称ですが、この字に別種の魚であるカジカ(鰍)と言う読みを誤記したものではと言われています。
約半世紀前の切手なので、状態の良い美品の場合なら額面以上の買い取り額が期待できます。
また、古切手を売りたい場合は他の切手も合わせて買取依頼に出したほうが売値が上がりますので、お持ちの場合はセットで売却すると高額買取も期待できるでしょう。
葛飾北斎「富嶽三十六景 尾州不二見原」(かつしかほくさい ふがくさんじゅうろっけい びしゅうふじみがはら)
現在の名古屋にあたる富士見ヶ原をモデルにしたと思われる『富嶽三十六景 尾州不二見原』。
樽職人が大樽を作っている様子が描かれており、その樽枠の向こうに富士が見えると言う非常にユニークな構図となっています。
富嶽三十六景には必ず富士山がモチーフとして描かれていますが、こうした北斎らしい柔軟でパロディ要素に富んだ仕掛けが随所に見られます。
2002年に同作品を採用した切手が新たに販売されたためか、少しでも経年劣化や破れがあると切手の買い取り額に大きな影響を及ぼします。
こちらの切手を売りたい場合は保管状態に気をつけて、売る場合もしっかりお店選びをして出来る限り美品の状態での買取を目指しましょう。
葛飾北斎「富嶽三十六景 甲州三島越」(ふがくさんじゅうろっけい こうしゅうみしまごえ)
男性数人が手を繋いでかかっても一周できないほどの巨木と、奥に悠然と構える富士が描かれた『富嶽三十六景 甲州三島越』。
木を画面からはみ出させる一風変わった構図で自然における人間の小ささがより強調され、非常に面白い作品に仕上がっています。
1963年から始まる、国際文通週間の葛飾北斎シリーズはこれで一区切り。
シリーズ最後の作品らしい心憎いチョイスとなっています。
この切手の買取価格相場は額面+αと言ったところ。ただし珍しい消印が押されているものなどはこの限りではなく、買取店に持っていったところ非常に高い価格で売れたと言うことがあります。
古切手を売る際には、消印の有無・希少性などもチェックしてみると自身も気づかなかったプレミアが付く切手が紛れていた、なんていうこともありますので一度ご相談してみると良いでしょう。
「舞妓図屏風」(まいこずびょうぶ)
1961年の切手趣味週間に発行された『舞妓図屏風』の切手。
舞妓図屏風は六曲屏風の各扇に舞妓が一人ずつ描かれており、切手にはその中の一曲が採用されました。
赤い着物を身にまとい髪をおろして扇舞を踊る舞妓の姿は初々しくも艶やかに見えますね。
50年以上前の古切手ですが、買取価格は20円から70円とまずまず。
ただしオークションなどでも多く出回っていてコレクターの目も肥えているため、売りたい際は保管方法にくれぐれもご注意ください。
古い切手は丁寧な扱いが求められますので、キレイな状態をキープしておきたいですね。
小林古径「髪」(こばやしこけい かみ)
切手趣味週間昭和44年の発行デザインは、美しい長い髪の女性が印象的な小林古径の名画「髪」。
中国の古画に影響を受けた線画の技法が使われていて、淡い背景に力強く繊細な線で描かれています。
また、上半身裸の女性が切手に描かれたことで当時は大きな反響を起こし、注文が殺到したそうです。
奇麗な状態であれば切手を買取ってもらう場合に価値が出てくると言えますので、切手の保存状態により買取価格が大幅に変わることも頭に入れておくと良いでしょう。
ポーランドオリンピック(ぽーらんどおりんぴっく)
1964年に東京オリンピックの記念にポーランドで発行された切手です。
全部で8種類のシリーズでマラソン、重量挙げ、リレー、ボクシング、サッカー、カヌー、ハイジャンプ、走り高跳びのデザインがあります。
小型シートも同時に発行されています。
形も日本で発行した東京オリンピック記念切手を思わせる正方形です。
日本では滅多に見られないような品ですが高額切手とはなりません。
2020年の東京五輪によってわずかでも脚光を浴びる可能性もあるので、売るならチャンスを待つのも一つの手とも言えます。
取り扱ってくれる買取業者に、一度は相談してみると何かヒントがもらえるかもしれませんね。
毛沢東の最新指示(もうたくとうのさいしんしじ)
相場価格 | 100,000〜499,999円 | |
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切手額面 | 8分(1円〜49円) | |
デザイン | 赤、 人物 | |
発行年度 | 1968年(1960年代) |
丸で囲った毛沢東の肖像の下に毛沢東の語録から抜粋した文を書いたもの5種で構成されたシリーズです。
文化革命時代の中国では毛沢東に関連した政治色の強い切手がいくつか発行されています。
実用以外での切手収集が禁止されていた時代の切手なので、未使用切手は特に高額で買取されるようです。
高額買取を実現するためにも当然切手はシミ・ヤケのない美品であることも重要となります。
切手の状態と維持のためにも日頃から保管方法に気を付けておくと良いでしょう。