1〜499円
趣味週間 1963 本多平八郎姿絵 千姫(しゅみしゅうかん 1963 ほんだへいはちろうすがたえ せんひめ)
江戸時代初期の風俗画として有名な「本多平八郎姿絵屏風」の一遍を切り取った切手です。
この屏風絵には播磨姫路新田藩の初代藩主・本多平八郎忠刻が千姫に手紙を送る様子が描かれていると言われています。
切手に採用されているのは忠刻からの文を持つ禿とそれを見る千姫の図。着物の柄や立ち姿に当時の文化が垣間見える興味深い作品となっています。
こちらは50年以上前に発行された古切手ですが、買取価格はそれほど高いとは言えません。
ただし、美品やシートでの売却の場合はこの限りではありませんので、買い取りを検討している場合は切手の状態を見直してみると良いでしょう。
切手買取専門業者に持ち込むことで査定をしてもらうことも可能です。
趣味週間 1962 花下遊楽図(しゅみしゅうかん 1962 かかゆうらくず)
安土桃山時代の風俗画『花下遊楽図屏風』の一遍が1962年切手趣味週間記念切手の図柄です。
屏風絵と言うと金箔などを使用した絢爛豪華なものがポピュラーですが、こちらは水墨画の技法を取り入れた点が特徴。
この屏風図は狩野永徳らを兄に持つ狩野派一門の絵師・狩野長信の代表作かつ傑作として今なお多くの人に愛されています。
こちらの古切手は額面を考えるとごく平均的な買取額といったところ。
日焼けや折れ・汚れなどにはくれぐれも注意し、保管状態に気を付けることで、買い取ってもらえる値段が変わってきます。
趣味週間 1967 湖畔(しゅみしゅうかん 1967 こはん)
政治家としての一面も持つ洋画家、黒田清輝の代表作である『湖畔』の切手です。
彼は留学先のパリで画家を志し、印象派の影響を受けながら『外来派』と言う画風を確立させ嫋やかな女性像を数多く発表しています。
湖畔を背景に涼む浴衣姿の女性を描いた『湖畔』は、柔らかな色合いとタッチにより静謐な美しさを感じさせる作品に仕上がっています。
この切手の価値についてですが、買取相場は一般的な価格帯になっています。
保存状態の良し悪しにより買い取り査定額に違いが出てくるので、シミやヨレにならないように、丁寧な保管が高額買い取りのポイントです。
趣味週間 1970 婦人像(しゅみしゅうかん 1970 ふじんぞう)
1970年の切手趣味週間には、数多くの女性像を残した明治から昭和にかけて活動した洋画家である岡田三郎助の作品『婦人像』が採用されています。
日本髪と和装姿で鼓を叩く女性が、洋画ならではのリアリティ溢れるタッチで活き活きと描かれています。
こちらの切手は古切手の中では比較的ポピュラーな部類に入る切手のため、買取査定の際のチェックは少々厳しめ。
高く売りたいとお考えであれば、シミやヒンジ跡なども価値に影響するので、依頼の前に入念なチェックをしておくことをおすすめします。
趣味週間 1965 序の舞(しゅみしゅうかん 1965 じょのまい)
明治から昭和期にかけて活躍した女流の日本画家として名高い上村松園の代表作『序の舞』が描かれた切手です。
華やかな朱の着物をまとい舞いを踊る令嬢を生き生きと描いた作品となっています。
数多くの名作を残している松園ですが、こちらの作品は政府の買い上げとなり現在では重要文化財として多くの人に知られています。
こちらの記念切手は美品か否かによって大きく査定額が変わってきますので、買取を希望される方はできるだけシミやヨゴレには気を付けて、保存方法には細心の注意を払う必要があります。
趣味週間 1971 築地明石町(しゅみしゅうかん 1971 つきじあかしちょう)
明治から昭和にかけて活躍した日本画家、鏑木清方の作品が使われた1971年切手趣味週間記念切手。
東京の風俗を切り取った美人画は、どれも江戸らしい粋さがにじみ出たシンプルながらも美しい作品です。
切手に用いられた『築地明石町』は、朝もやに霞む商船や朝顔とモダンな和服姿の女性とのコントラストがはっとするほど艶やかな一枚。
平均買取価格はほどほどですが、人気があり売買も盛んに行われている切手ですので、美品やシートでの買い取りの場合の売値は悪くなく、思った以上の高値での取引もあるかもしれません。
切手趣味週間 1974 指(きってしゅみしゅうかん 1974 ゆび)
1974年に発行された切手趣味週間記念切手の図柄は、女優・朝丘雪路さんの父としても有名である伊東深水の作品です。
彼は大正から昭和にかけて活躍した浮世絵師兼画家で、歌川派の正統を継いだ美しい美人画を多く残しています。
切手に採用された『指』は、夕顔を背景に指輪をじっと見つめる女性を物憂げかつ艶やかに描いた作品。
70年代の古切手と言うことで平均買い取り価格はあまり高くありませんが、汚れやシミがないものの場合は相場より高い価値で売れることがありますので、保管状態には気を付けたいところです。
切手趣味週間 1958 雨中湯帰り(きってしゅみしゅうかん 1958 うちゅうゆがえり)
東洲斎写楽や葛飾北斎、歌川広重などに並ぶ六大浮世絵師の一人、鳥居清長作が描いた作品『雨中湯帰り』の一片を用いた切手です。元になる絵では傘をさした女性が3人描かれており、通称『雨傘』とも呼ばれる親しみ深い作品となっています。発行当時はその美しい仕上がりからたちまち人気となり切手ファンたちがこぞって買い集めましたが、この頃から人気のある切手は追加で刷られる仕様となったため希少価値自体はそこまで高くなく現在の買取価格も控えめです。とは言ってもヤケや折れの少ない美品や10面シートの場合は査定額もアップする傾向にあるので、売却を考えている場合は日頃の保管に気をつけることが重要といえます。
切手趣味週間 1991 見返り美人(きってしゅみしゅうかん 1991 みかえりびじん)
「見返り美人」の切手は、別名「浮世絵の祖」としても有名な、江戸時代を代表する有名な画家、「菱川師宣」が描いた”見返り美人図”が図柄になっています。
この絵柄の切手と言うと1948年に発行されたものが有名ですが、こちらで紹介するのは平成3年に発行されたものになります。
1948年の発行当時は、浮世絵が切手の題材になることがとても珍しく、図柄が美しいこともあって、国内だけでなく外国からも脚光を浴びた切手だったそうです。
小さな芸術品のようだと称されたこともある見返り美人切手は、はがきに貼って郵送してしまうと、途中で剥がされ盗まれてしまう、という噂が立つほど人気のある切手となりました。
印刷技術の発展によりフルカラーでの印刷が可能になり、原版そのままの繊細な色使いを再現した新バージョンの見返り美人切手。
名品と名高い大判の初代バージョンにも見劣りしないクオリティで現在でもコレクター間での売買が盛んに行われています。
買取価格はそれほど高額と言うわけではありませんが、比較的新しい切手ながらも額面以上の価値が付きやすい珍しい切手です。
シートでの買い取りなら査定額がアップするので、信頼できる鑑定士に依頼すると良いでしょう。
切手趣味週間 1959 浮世源氏八景(きってしゅみしゅうかん 1959 うきよげんじはっけい)
武家出身の浮世絵師である鳥文斎栄之(細田栄之)が描いた『浮世源氏八景』の一遍が採用された1959年の切手趣味週間記念切手です。
その出自を思わせる清楚な美人画が持ち味である彼の浮世絵。
中でも浮世源氏八景は公家や武家などの上流階級を思わせる文化がそこかしこに詰まっており、品のある作品に仕上がっています。
切手に採用された『幻落雁』は和歌をたしなむ二人の女性が描かれた一遍です。
こちらの古切手を売る場合、重要になってくるのは保存状態の良さ。
シートの場合はさらに相場が上がりやすいので、高額買取を希望であれば、日焼けやシミなどに気を付けた保管が大切になってきます。
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