1〜499円
国際文通週間 1987 宴の花(うたげのはな)
国際文通週間「人形シリーズ」切手の最後を飾るのは、重要無形文化財「衣裳人形」保持者である平田郷陽の遺作『宴の花』です。
着物姿で鼓を打つ美しい少女がまさに生き人形さながらの高い技術で表現されています。
楚々とした印象に凛とした表情・優美な仕草など、郷陽の集大成とも言える技術と表現力が詰まった傑作と言えるでしょう。
買取相場は1枚あたり40円~250円程度、古切手の中では比較的ポピュラーなため買取額はごく平均的な価格になっています。
劣化の有無により買い取り査定額に違いが出てくるので、高額買取をご希望であれば、シミや日焼けを防ぐよう保管に心がけることが大切です。
国際文通週間 1983 地久(ちきゅう)
紙塑人形の創始者として名を知られる人形作家・鹿児島寿蔵の作品『地久』が採用された切手です。
紙塑人形とは和紙の原料となる植物の繊維を他の材料とともに捏ね上げ、その上に染色した和紙を幾重にも重ねて作る人形。
和紙の特性を活かした柔らかで温かみのある風合いが特徴で、淡い色味によって非常に日本的な仕上がりとなります。
比較的新しい切手のため買取価格はまずまずですが、未使用美品の場合は額面以上の売価を推移している安定感の高い古切手です。
いつか売るのであれば、美品の状態をキープしておくことも大事になります。
国際文通週間 1985 清泉(せいせん)
衣裳人形の第一人者として人間国宝に認定された稀代の人形作家・平田郷陽の作品『清泉』。
木彫に糊粉彩色を施した上で布で作った服を着せると言う、非常に丁寧な手法で作られた人形です。
1982年の切手に採用された『遊楽』に比べると、女性らしいラインを強調させたデフォルメタッチの作品に仕上がっているのが特徴です。
買取相場は1枚あたり50円~210円、古切手の中では比較的一般的なシリーズのものになるため買取査定の際のチェックは少々厳し目。
買い取り依頼の前に入念なチェックをし、軽微なシミやヒンジ跡なども価値に影響することも頭に入れておきましょう。
国際文通週間 1986 大森みやげ(おおもりみやげ)
楮や和紙を使って作られる紙塑人形の創始者・鹿児島寿蔵の作品『大森みやげ』。
紙塑人形の手法を編み出すまでは博多人形の制作を学んでいたと言うことで、彼の作る作品はどれも博多人形の特徴である丸く可愛らしい作りをしています。
人形の手には大森の名産品である麦わら細工が持たされており、チャーミングながらも細部まで作り込まれた完成度の高い人形となっています。
この切手の価値についてですが、買取額は1枚あたり:10円~210円と一般的な価格になっています。
保存状態の良し悪しにより買い取り査定額に違いが出てくるので、丁寧な保管が高額買い取りのポイントです。
少しでも印象を良くする努力をすることが高額査定のコツになります。
国際文通週間 1987年 元宵観燈(げんしょうかんとう)
竹久夢二らと交流を持ち、数々の衣装人形を世に送り出してきた人間国宝・堀柳女の作品『元宵観燈』です。
元宵観燈とは中国の正月行事に用いられるちょうちんのこと。
タイトルからわかるように人形が身につけている装いも単なる和装ではないどこか異国のアジアンテイストを感じさせるデザインになっています。
こちらのような発行部数の多い切手は軽微な汚れやヤケ等であっても買取価格に大きく響く傾向にあります。
せっかくの古切手なので、保管に気をつけて最高の状態で送り出してあげたいものですね。
価値を理解している切手買取専門店を利用することで、より満足のいく結果が得られるかもしれません。
国際文通週間 1984 瀞(こくさいぶんつうしゅうかん 1984 どろ)
日本画家から衣装人形作家に転じ、人間国宝に認定された堀柳女の代表作『瀞』。
彼女は平田郷陽や鹿児島壽蔵らと並ぶ人形作家として数多くの傑作を残し、「人形作品を芸術の位置に高めた人物」として現在でも知られています。
『瀞』は奈良飛鳥時代を思わせるエキゾチックな衣装や切れ長の目が印象的な作品で、女性的なラインや表情の表現が見事な逸品です。
発行部数も多かったため希少価値は低めですが、シミや汚れのない未使用品ならば額面以上の買い取りが期待できる切手ですので、保管状態をまめにチェックすると良いでしょう。
観光地百選シリーズ 箱根温泉(かんこうちひゃくせんしりーず はこねおんせん)
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相場価格 | 1〜499円、 500〜999円、 1,000〜9,999円 |
---|---|---|
切手額面 | 8円、24円(1円〜49円) | |
デザイン | 縦型、 横型、 赤、 青、 白、 景色 | |
発行年度 | 昭和26年 1951年(1950年代) |
「観光地百選シリーズ」の一枚である箱根温泉の風景が描かれた切手です。
一種類のカラーで印刷しているとは思えないほど、山々や空の濃淡が巧みに表現された図柄は非常に見事。
この切手には8銭と24銭の2種類の額面が存在しますが、小額面である8銭の方が平均買取相場が高い珍しいパターンの一枚です。
薄紙とファイルに挟み暗所で保存するなどの扱いが重要で、美品か並品かによって買い取り価格に大きな差が出てくるので、注意深い管理が売値を左右するでしょう。
観光地百選シリーズ 赤目四十八滝(かんこうちひゃくせんしりーず あかめしじゅうはちたき)
三重県名張市に位置する赤目四十八滝の風景が描かれた「観光地百選シリーズ」の一枚。
白地に単色刷りと言うシンプルな色合いながらも風景の繊細なニュアンスがよく表されている美しい逸品です。
こちらの切手シリーズは同じモチーフの異なる図柄を2種類の額面におさめるというユニークな試みがなされており、赤目四十八滝にも8円/24円の2つの額面が存在します。
どちらも戦後の切手としてはそこそこ高額な部類になるため、買取を考えている場合は、シミや汚れに注意した丁寧な保管を心がけることで印象も違っていますので、是非実行してみてください。
全国科学大会 1978年(ぜんこくかがくたいかい 1978ねん)
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相場価格 | 1〜499円、 500〜999円、 1,000〜9,999円、 10,000〜49,999円、 50,000〜99,999円 |
---|---|---|
切手額面 | 8元(その他) | |
デザイン | 縦型、 赤、 青、 白、 その他の色、 その他のモチーフ | |
発行年度 | 昭和58年 1978年(1970年代) |
文化大革命後に初めて行われた全国科学大会(1978年3月)を記念して製造された「全国科学大会記念切手(J25)」です。
会議のマークや原子力マークが使用されたデザインで、全3種類が発行されました。
全国科学大会記念切手(J25m)とは別に、バラで3種完の中国切手も同時に発行され、3種完の全国科学大会記念切手(J25)はそれぞれが1500万枚ずつ発行されました。
切手の絵柄は、
・4つの近代化の旗
・原子力マークの
3つで、J25mの小型切手は3種完(J25)より発行枚数が少なく10万枚の発行なので、希少価値が高くなります。
目利き高い査定員に市場価値に基づいた最高価格をつけてもらうのが高額買取へのポイントと言えるでしょう。
牡丹(ぼたん)
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相場価格 | 1〜499円、 500〜999円、 1,000〜9,999円、 10,000〜49,999円、 50,000〜99,999円、 100,000〜499,999円 |
---|---|---|
切手額面 | 4元、8元、10元、20元、43元、52元(その他) | |
デザイン | 縦型、 赤、 白、 植物 | |
発行年度 | 昭和39年 1964年(1960年代) |
大輪の牡丹の花をモチーフにした中国らしい切手シリーズです(特61)。
通常シリーズは、
・8元:5種
・10元:5種
・20元:1種
・43元:1種
・52元:1種
の計15種、さらに小型シートが1種類存在します。
牡丹シリーズの小型シートの買取相場は、1枚辺りで10万円~15万円前後が予想されます。
単片切手が15種類が揃えば、2万円程度の買取相場になります。
単片切手が全て揃っていない場合は、買取に出される枚数で異なりますが、約1,000~6,000円に落ちます。
非常に美しい図柄のため収集家からの人気も高い逸品で、特に小型シートは入手困難な希少品のため、1枚で10万を超す価格で売買されることもあります。
通常切手の方も安定した価格を推移しており、20枚セットでの買い取りの場合はかなりの高値がつくプレミア切手です。
現在の価値を知っておくのも良いと思いますので、一度鑑定士に相談してみても良いかと思います。
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