縦型
中村岳陵「気球揚がる」(なかむらがくりょう ききゅうあがる)
オリジナルの絵画にでは、画面の上方に気球が描かれていますが、切手ではその部分はトリミングされています。
美人画切手としてこの絵画が選ばれたということでもあると思います。
どちらの女性も三代目市川左団次の娘、荒川朝子がモデルをしたそうです。
1950年の第6回日展に出品された絵画で、国立近代美術館の所蔵品です。
美品は高価な価格で買取されることもあり、保存状態で相場も振れ幅が大きいため、鑑定を求めた方がよい芸術性の高い切手です。
状態が気になる場合は今一度チェックしてみると良いでしょう。
小林古径「髪」(こばやしこけい かみ)
切手趣味週間昭和44年の発行デザインは、美しい長い髪の女性が印象的な小林古径の名画「髪」。
中国の古画に影響を受けた線画の技法が使われていて、淡い背景に力強く繊細な線で描かれています。
また、上半身裸の女性が切手に描かれたことで当時は大きな反響を起こし、注文が殺到したそうです。
奇麗な状態であれば切手を買取ってもらう場合に価値が出てくると言えますので、切手の保存状態により買取価格が大幅に変わることも頭に入れておくと良いでしょう。
慶事用 52円普通切手 扇面に梅文様(けいじよう ごじゅうにえんふつうきって おうぎめんにうめもんよう)
主に結婚式招待状の返信用ハガキに使われる切手です。
金色の扇に紅梅・白梅が描かれた華やかなデザインになっています。
「扇」や「松竹梅」などの文様は、「吉祥文様(きっしょうもんよう)」と呼ばれ、良い兆し、めでたいしるしという意味を表現した文様の総称です。
慶事用の切手は結婚式が終わると少々使いづらいため、郵便局で切手やハガキに変えてもらうか切手買取店や金券ショップで換金する人が多いようです。
郵便局で交換してもらう際でも約5円の手数料がかかってしまうため、あまり手紙を書かない人の場合は現金に変えられる買取査定に出した方がお得感がありそうです。
慶事用 82円普通切手 扇面に竹文様(けいじよう はちじゅうにえんふつうきって おうぎめんにたけもんよう)
結婚式の招待状を手紙形式で送る際に用いられる切手です。
金色の扇に竹文様が描かれており、おめでたい書状にぴったりのデザインとなっています。
なお慶事用切手には金額ごとにそれぞれ松・竹・梅の吉祥文様が採用されています。
招待状に使うものと言うことで、まとめ買いして大量に余らせてしまうことも多いかと思われる慶事用切手。
中途半端な数で余りがちなため買い取りに出すのをためらわれる方が多いですが、売りたい場合は10枚つづりや50枚に仕分けるとシート単位でなくてもそこそこの買取価格が付くので、業者に査定だけでもお願いしてみましょう
慶事用 92円普通切手 扇面に松文様(けいじよう きゅうじゅうにえんふつうきって おうぎめんにまつもんよう)
金額ごとに松・竹・梅と分かれている慶事用切手の中でも最高額面のものです。
結婚式の招待状は用紙の重さの関係で、82円ではなくこちらの92円切手が用いられることも多くあります。
金地の扇に描かれた赤と青の松文様が高級感を感じさせますね。
招待状を送る際にはかなりの枚数の慶事用切手を購入することになりますが、招待客の増減によって余らせてしまうことも多いかと思います。
日常生活では使い処がなかなか無いものなので式後に買い取ってもらえば、お小遣いにもなって一石二鳥。
シミや汚れ等の保管状態や、枚数が揃っているかで買取してもらう時の値段も大きく変わりますので、気を付けましょう。
弔事用 52円普通切手 花文様(ちょうじよう ごじゅうにえんふつうきって はなもんよう)
仏事をとり行う際の案内はがきや喪中の寒中見舞いなどに用いる弔事用の切手です。
忌中に使用するもののため、青・白・灰の3色刷りかつ落ち着いた色味のデザインになっています。
こうしたタイプの切手は突然大量に必要になるものですが、まとめ買いしても余らせてしまうことが多いためたびたび買取市場に出てきます。
ただし額面が小さいため、バラ売りでの買取査定額にはあまり期待できません。
10枚つづりないし50枚ごとの仕分け品、シートで売る場合ですとレートも高くおすすめと言えるでしょう。
むきだしよりもきちんと保存することで、買取価格は大きく変わりますので、曲がりや色褪せなどの劣化に気を付けて保管しましょう。
[北海道] ハマナス(ほっかいどう はまなす)
ハマナスはバラ科で耐寒性に強く、北海道では海岸線によく見られる北海道を代表する花です。
洋画家の池上啓一によって開花したハマナスの花が描かれています。
発行枚数は300万枚と多い切手で、2枚ペアとして買取が行われていることが多いです。
適正な保管がされていると額面の4〜5倍程度の値段で取引されることもあります。
状態により価値が変動するケースもあるため、買取を希望される場合は湿気の無い場所を選んで保存するなど、しっかりとした保管が大切です。
福岡県・佐賀県・長崎県版「長崎街道」(ふくおかけん・さがけん・ながさきけんばん「ながさきかいどう」)
当時郵政省職員であった桑田建吾によりデザインされたものです。
長崎県の出島、佐賀県の精煉方・九州自動車道、福岡県の小倉城と常盤橋といった長崎街道上の名所を4枚1組の切手で示しています。
4枚1セットで流通している場合が多く、シートで流通していることはあまりありません。
もしシートで持っている場合はしっかりと保存・管理することで切手の価値を保つことができます。
もし現状の価値が知りたいときは、買取業者に査定してもらうのが望ましいでしょう。
ドラえもん82円(どらえもん はちじゅうにえん)
ドラえもんでおなじみのひみつ道具を主なテーマとした子供から大人まで気軽に楽しめる限定切手です。
切手デザイナーの楠田祐士によってデザインされており、全国の郵便局などで150万シート発行されています。
シール式なので保管が雑だと今後の価値低下を招く原因になってしまいます。
普段から湿度や気温にも注意しておくことで、いざ売るときに高価買取への良い道筋となります。
毛沢東の長寿を祝う(もうたくとうのちょうじゅをいわう)
毛沢東の謁見する姿を描いたもの1種と、毛沢東の語録から抜粋した文を書いたもの10種で構成された中国切手「毛沢東の長寿を祝う」シリーズです。
文化革命時代の中国では毛沢東に関連した政治色の強い切手がいくつか発行されています。
しかし当時の中国において、切手収集が禁止されていたためにこの時代の切手は今では非常に高価で買取されるプレミア切手となっています。
古い切手が意外に買取ってもらう時に高くなる可能性もありますので、美品の状態をできるだけキープしておくことが重要になります。
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土田麦僊 舞妓林泉(つちだばくせん ぶぎりんせん)...
色鮮やかな舞妓さんが印象的な土田麦僊の「舞妓林泉」の切手は昭和43年の