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第一次国宝シリーズ 平治物語絵詞(だいいちじこくほうしりーず へいじものがたりえことば)
平治の乱を舞台にした合戦絵巻『平治物語絵詞』の一遍を切り取った切手。
幽閉された後白河上皇と二条天皇が脱出をはかる様子が描かれている『六波羅行幸巻』の一部が採用されています。
切手に使われているのは、女装して車に乗りこむ二条天皇とそれを追おうとする敵側の武将を描いた緊迫感溢れるシーンです。
現在第一次国宝切手シリーズはどれも比較的低めの売値を推移していますが、全種セットの場合やシートでの売却になると買取価格がアップする傾向にあります。
せっかくの古切手、売るならなるべく価値をわかってくれる人に送り出したいもの。
売却は鑑定士が在籍する切手買取専門店での査定が望ましいでしょう。
文化人シリーズ 新渡戸稲造(ぶんかじんしりーず にとべいなぞう)
旧五千円札の肖像でおなじみだった新渡戸稲造の切手です。
教育者として知られるほか、国連事務次長としての活動・国際平和を主張した著述などが今なお語り継がれる文化人です。
切手の肖像の方は頬杖をついた構図になっており、五千円札のものに比べてちょっぴりダンディな印象になっていますね。
こちらは文化人シリーズ切手の中ではスタンダードな部類に入りますが、美品の場合ならそこそこの買い取り価格が付きます。
シートの場合は希少価値が上がりますので、より高い値での買取が期待できます。
ずっと家に眠っている切手があれば、必ず一度は切手買取を検討する事をおすすめします。
文化人シリーズ 西周(ぶんかじんしりーず にしあまね)
相場価格 | 500〜999円、 1,000〜9,999円、 10,000〜49,999円 | |
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切手額面 | 10円(1円〜49円) | |
デザイン | 縦型、 緑、 白、 人物 | |
発行年度 | 1952年(1950年代) |
江戸時代~明治初期にかけて活躍した啓蒙家・西周(にしあまね)の肖像を使用した切手です。
1952年1月の発行で、額面は10円です。
彼は福沢諭吉らと共に行った啓蒙団体『明六社』の立ち上げや官僚としての軍政整備など、近現代日本を語るには欠かせない改革を数多く進めてきた重要人物。
とは言えあまり名を知られていない人物のためか、こちらの切手が発行された当時は特に重宝がられることもなく普通切手の代わりとして使われたと言われています。
しかしこうした理由からか現在未使用の切手が非常に少なくなっており、新品の場合の買い取り額は非常に高値で取引されます。
美品の状態で販売価格が7000円、ひんじ跡やシミなどが見られる状態で3500円で販売されています。
文化人切手シリーズの全18種類が揃っていれば、20000円を超える値段で販売されるほどの価値があります。
使わない古切手の中にこちらが紛れていたならラッキーと言えるでしょう。
切手買取をお願いするか検討中でしたら、一度は相談してみる事をおすすめします。
文化人シリーズ 樋口一葉(ぶんかじんしりーず ひぐちいちよう)
短い生涯の中で『にごりえ』や『たけくらべ』などの傑作文学を世に残した女性作家、樋口一葉の肖像が使われた切手です。
文化人切手シリーズにはこちらの切手を含めて全十八種類のバリエーションがありますが、樋口一葉のものはその中でも比較的高額な部類に入ります。
樋口一葉(1872年~1896年)は、東京生まれの小説家で本名は夏子、戸籍名は奈津です。
中島歌子に歌、古典を学び、半井桃水に小説を学んだ一葉は、生活に苦しみながら、
・にごりえ
・十三夜
などの秀作を発表し、文壇から絶賛されました。
たった1年半でこれらの作品を世に出しましたが、24歳のとき肺結核により死去し、没後に発表された「一葉日記」も高評価を受けている。
未使用の美品が高い買取価格で売れるということは皆さんよくご存じですが、使用済み品の場合も消印が珍しい場合(切手発行日当日のものや現在は無い地名など)は査定額が跳ね上がることがあります。
古切手を売りたい場合はこうした点も要チェックですので、一度確認してみると良いでしょう。
切手趣味週間 1960 三十六歌仙絵巻 伊勢(きってしゅみしゅうかん 1960 さんじゅうろっかせんえまき いせ)
歌仙絵の中では現存最古の絵巻とされる『佐竹本三十六歌仙絵巻』の中の一枚が採用された切手です。小倉百人一首19番の「難波潟 みじかき芦の ふしのまも あはでこの世を 過ぐしてよとや」を詠んだ伊勢が描かれており、平安時代の女性歌人らしい優雅さがにじみ出た作品です。実際に切手を見てみると、まるで原版を見ているかのような古さを感じさせる色味に感心させられます。買取相場は額面を考えるとまずまずと言ったところ。売る際は保管方法の良し悪しによって売値が大きく変わるので、お家に売りたい古切手がある際は丁寧な保管が求められます。
切手趣味週間 1964 源氏物語絵巻・宿木(きってしゅみしゅうかん 1964 げんじものがたりえまき やどりぎ)
1964年の切手趣味週間記念切手には、源氏物語絵巻の一遍『宿木 三』の絵柄が用いられました。この作品は源氏物語の主人公である光源氏亡き後の話で、源氏の面影を継ぐ貴公子とされた匂宮とその妻である中の君が描かれています。源氏存命の頃の華やかなストーリーも素晴らしいですが、登場人物の心情や複雑な関係がよりクローズアップされたこれらの作品も非常に味わいがあり良いものです。1950年代以降の記念切手は発行部数が多かったため希少価値がそれほど高いわけではありませんが、美品の場合はなかなかの買取価格が付くことがあります。
国土緑化シリーズ 1982 栃木(こくどりょっかしりーず 1982 とちぎ)
1965年から発行されている『国土緑化切手』の1982年バージョンです。
栃木の代表的な山である男体山を背景に植樹祭のマークとオオルリがあしらわれたグラフィカルなデザインになっています。
現在、国土緑化切手はふるさと切手として発行されていますが、この頃は特殊切手枠での扱いでした。
こちらの切手を売りたい場合の注意ですが、軽微な汚れやヤケ等であっても買取価格に大きく響く傾向にあります。
古い切手の中にはカビが発生しやすい紙質の場合がありますので、保管に気をつけて最高の状態で送り出してあげたいものですね。
第56回国体(宮城県)(だいごじゅうろっかいこくたい みやぎけん)
2001年に宮城で開催された第56回国民体育大会の記念切手です。
開閉会式が行われたグランディ21宮城スタジアムを背景にプレイを行うバレーボール選手の姿が描かれています。
左上にあしらわれているのは県花のミヤギノハギ。
鮮やかで立体感を感じさせる色使いがスポーツの祭典にぴったりのデザインです。
切手の中ではまだ新しい部類に入る上に、発行部数も多かったため希少価値は低めですが、シミや汚れのない未使用品ならば額面以上の買い取りが期待できる切手です。
プロの鑑定士がいる切手買取店に、一度は査定相談をしてみてはいかがでしょうか。
第44回国体(北海道)(だいよんじゅうよんかいこくたい ほっかいどう)
1989年に開催された第44回国民体育大会(はまなす国体)の記念切手です。
図柄にはスローガンの「君よ今、北の大地の風となれ」にちなみ、マラソンランナーを採用。
背景には北海道の花であるハマナスがあしらってあるデザインです。
北海道を代表するデザイン界のパイオニアとして活躍したグラフィックデザイナーの栗谷川健一が手がけた作品です。
比較的新しい切手のため買取価格はまずまずですが、額面以上の売価を推移している安定感の高い古切手です。
売る場合もしっかりお店選びをしないと損をする可能性もありますので、鑑定士が在籍する古銭買取の専門店に査定もらうのがベストです。
斉白石作品選 1980(さいはくせきさくひんせん 1980)
現代中国画の巨匠と言われる斉白石の花画が使われた切手です。
斉白石作品選切手には今回ご紹介する小型シートの他に全16種の縦長切手も存在しますが、どれも斉白石らしい艶やかな花画でコレクターからの人気も非常に高い逸品となっています。
日本では斉白石という人物はあまり知られていませんが、中国では現代を代表する画家の一人で、清の末期から終戦後の1957年までを生きた画家です。
その創作ペースの速さは、1日に平均2点もの作品を仕上げ、80歳を超えても1年あたりで600以上の作品を完成させていたと言われています。
彼は画家で大成だけでなく、印章づくりや書でも成功し、それぞれの分野に代表作品があります。
中国郵政発行なので、日本では入手が難しく、プレミア価格での売買が行われています。
単片の場合は価値が大幅に下がってしまいますが、未使用シート品ならば2万円はくだらない買取価格が付くでしょう。
買取は切手の価値を判断してくれる専門家に依頼するのが望ましいと言えます。