人物
「賀茂競馬図屏風」(かもけいばずびょうぶ)
午年にちなんで2002年に発行された『賀茂競馬図屏風』の切手です。
六曲屏風の中の主題である二曲を切り取ったものになっています。
また偽造防止のために開発された技術である『メタリックイメージ』が初めて採用された切手でもあり、角度を変えて見ることにより透かし文字が浮かび上がります。
この切手の相場は基本的には2枚1セットで算出されることが多く、一片のみを買い取りに出される方は少なめ。
切手10枚分の1シートとは言わないまでも、左右の絵柄をセットで買い取ってもらった方が査定額は高くなるでしょう。
もちろん保管方法も大事で、なるべく湿気の無い場所を選んで保存するようにしてください。
中村岳陵「気球揚がる」(なかむらがくりょう ききゅうあがる)
オリジナルの絵画にでは、画面の上方に気球が描かれていますが、切手ではその部分はトリミングされています。
美人画切手としてこの絵画が選ばれたということでもあると思います。
どちらの女性も三代目市川左団次の娘、荒川朝子がモデルをしたそうです。
1950年の第6回日展に出品された絵画で、国立近代美術館の所蔵品です。
美品は高価な価格で買取されることもあり、保存状態で相場も振れ幅が大きいため、鑑定を求めた方がよい芸術性の高い切手です。
状態が気になる場合は今一度チェックしてみると良いでしょう。
小林古径「髪」(こばやしこけい かみ)
切手趣味週間昭和44年の発行デザインは、美しい長い髪の女性が印象的な小林古径の名画「髪」。
中国の古画に影響を受けた線画の技法が使われていて、淡い背景に力強く繊細な線で描かれています。
また、上半身裸の女性が切手に描かれたことで当時は大きな反響を起こし、注文が殺到したそうです。
奇麗な状態であれば切手を買取ってもらう場合に価値が出てくると言えますので、切手の保存状態により買取価格が大幅に変わることも頭に入れておくと良いでしょう。
セントキッツ クリスマス/絵画4種(せんときっつ くりすます/かいが4しゅ)
相場価格 | 1〜499円 | |
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切手額面 | 30¢(セント) $2.25(ドル) $3.50(ドル) $5(ドル)(1円〜49円、 50円〜99円、 100円〜499円) | |
デザイン | 赤、 青、 人物、 その他のモチーフ | |
発行年度 | 2015年(2010年代) |
セントキッツとはカリブ海にある島々の一つ。
その島で独自に発行された切手は世界の切手収集家にも注目されています。
セントキッツではクリスマスの切手シリーズとしてキリスト教色の強い絵画をモチーフにした切手を4種セットを度々発行しています。
画像のものは2015年に発行された切手で、4種全てラファエロ作の聖母子画を題材にしています。
日本でこれらの切手を買取ってくれる業者はそう多くはないようです。
いずれ売ることを考慮して保管するのであれば、湿気の無い場所を選んで保存し、シミや日焼け等の劣化を防ぐように扱うことが大事です。
エストニア クリスマス切手(えすとにあ くりすますきって)
バルト三国の一つエストニアのクリスマスの切手。
同年にラトビア、リトアニアでもクリスマス切手が発行されているので見比べてみるのも面白いかもしれません。
クリスマスに関する切手は欧米各国にて多くの種類が発行されています。
日本ではこういった海外の切手を取り扱わない買取業者が増えているようです。
外国切手の販売店ではクリスマス切手を一つのジャンルとして扱うこともあります。
切手買取店によって買取条件が違ってきますので、そういった需要も見越して相場価格をチェックし、買取してもらうまでの切手の保管も充分気をつけたいところです。
ポーランドオリンピック(ぽーらんどおりんぴっく)
1964年に東京オリンピックの記念にポーランドで発行された切手です。
全部で8種類のシリーズでマラソン、重量挙げ、リレー、ボクシング、サッカー、カヌー、ハイジャンプ、走り高跳びのデザインがあります。
小型シートも同時に発行されています。
形も日本で発行した東京オリンピック記念切手を思わせる正方形です。
日本では滅多に見られないような品ですが高額切手とはなりません。
2020年の東京五輪によってわずかでも脚光を浴びる可能性もあるので、売るならチャンスを待つのも一つの手とも言えます。
取り扱ってくれる買取業者に、一度は相談してみると何かヒントがもらえるかもしれませんね。
ロス五輪 アメリカ(ろすごりん あめりか)
相場価格 | 1,000〜9,999円 | |
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切手額面 | 20セント(1円〜49円) | |
デザイン | 白、 人物 | |
発行年度 | 1984年(1980年代) |
アメリカで発行されたロサンゼルスオリンピックの記念切手です。
重量上げの選手が描かれているものは16種完のシリーズ。
飛び込み選手が描かれたデザインの切手は夏季と冬季の五輪のそれぞれ4種類をセットとしたシリーズの1枚です。
このようにロスオリンピックの切手は多く発行され人気だったようです。
現在ではアメリカ本国でもこれらの切手が高額で売れることはまずないそうです。
日本で売るのも難しいかもしれません。
外国切手を買取してくれるところをよく探して利用されると良いでしょう。
毛沢東の最新指示(もうたくとうのさいしんしじ)
相場価格 | 100,000〜499,999円 | |
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切手額面 | 8分(1円〜49円) | |
デザイン | 赤、 人物 | |
発行年度 | 1968年(1960年代) |
丸で囲った毛沢東の肖像の下に毛沢東の語録から抜粋した文を書いたもの5種で構成されたシリーズです。
文化革命時代の中国では毛沢東に関連した政治色の強い切手がいくつか発行されています。
実用以外での切手収集が禁止されていた時代の切手なので、未使用切手は特に高額で買取されるようです。
高額買取を実現するためにも当然切手はシミ・ヤケのない美品であることも重要となります。
切手の状態と維持のためにも日頃から保管方法に気を付けておくと良いでしょう。
梅蘭芳舞台芸術(めいらんふぁんぶたいげいじゅつ)
相場価格 | 1,000,000円〜 | |
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切手額面 | 8分(1円〜49円) | |
デザイン | 人物 | |
発行年度 | 1962年(1960年代) |
中国の女形京劇俳優「梅蘭芳」を題材とした切手です。
梅蘭芳は、1961年~1996年に活躍した、中国の古典演劇である戯曲京劇の俳優で、女形として「四大名旦」に名をつらね、京劇の近代化に尽力し「梅派」を創設させるほどの重鎮と言われています。
その梅蘭芳の舞台上の姿を写し取ったものが梅蘭芳舞台芸術小型シート8種完です。
梅蘭芳の演じる美しく繊細な女性としての姿は、北京に来る外国人が舞台に押しかける程魅力的だったと言われています。
特に「貴妃酔酒」の舞台を描いた小型シートは発行枚数が2万枚と少なく、コレクションとして所持されていた切手の大部分は文化大革命の頃に処分されたこともあり、非常に価値の高い切手となっています。
未使用美品のものは百万円前後の高額で買取されます。
バラ切手8種も目打ち無しのものが存在し、コンディションが良いものであれば小型シートに並ぶ高価格で買取ってもらえるそうです。
目利き高い査定員に判断してもらうことで、より満足のいく結果が得られるかもしれません。
延安「文芸講話」発表25周年(えんあんぶんげいこうわはっぴょうにじゅうごしゅうねん)
延安文芸講話発表25周年は、1942年に行われた文芸講和の25周年の記念で発行されたものです。
「文芸講話」というのは1942年に延安で行われた文芸座談会での毛沢東による、文学や芸術に関する講話です。
毛沢東が開催した講和を論文にまとめたもので、中国の文学や芸術、知識人の思想に対するあり方を変えたとされ、当時の作家や芸術家の傾向が誤っていると批判し、労働者や農民にも喜ばれるような作品を創るべきだ、と主張したものです。
文芸界の問題を解決する目的で開かれた文芸講和は、中国で大きな出来事だったので、切手として残されることになりました。
3種のうちの1種は宣伝隊を描いたもの、後の2種は文芸講話の一節を記したデザインとなっています。
中国で切手収集が禁止されていた文化大革命の頃に発行されたいわゆる「文革切手」です。
未使用でさらに保存状態の良いものであれば高額買取が期待できますので、一度信頼できる鑑定士にお願いして調べてもらうのも良いかもしれません。
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