赤
明治銀婚(めいじぎんこん)
相場価格 | 1,000〜9,999円、 10,000〜49,999円 | |
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切手額面 | 2銭、5銭(1銭〜99銭) | |
デザイン | 横型、 赤、 青、 白、 動物 | |
発行年度 | 1894年(1890年代) |
『明治銀婚切手』は明治天皇・皇后の結婚25周年記念を祝って発行されたもので、日本国内では初の記念切手です。
赤一色刷りのものが2銭・青一色刷りのものが5銭で、絵柄はどちらも菊花紋章と鶴となっています。
100年以上も前の切手ということで未使用品や美品が少なく、状態の良いものの場合驚くような高値で売れることがあります。
5銭切手の方が価値が高いとされますが、2銭と5銭のセットならより高い買取価格が付くでしょう。
記念切手の価値は基本的に古い方が高く、日本最古の記念切手、明治天皇銀婚も高い価値があります。
の価値が見込めます。
買取価格は価値と比例しますので、シートでなくバラ切手でこの価格は記念切手の中でも高くなります。
保管状態も普段から気に留めておけば評価UPにつながりますので、丁寧に保存すると良いでしょう。
第一次国宝シリーズ 源頼朝像(だいいちじこくほうしりーず みなもとのよりともぞう)
1967年から1969年にかけて発行された第一次国宝シリーズの一枚、京都の神護寺が所有する源頼朝像の切手です。
神護寺には伝源頼朝像・伝平重盛像・伝藤原光能像の『神護寺三像』と呼ばれる絹本著色像があります。
それぞれが国宝に指定されており、切手に採用された源頼朝像は所有先の京都国立博物館または神護寺で定期的に一般公開されています。
こちらは古切手の中では比較的ポピュラーなため買取額はごく平均的な価格になっています。
劣化の有無により買い取り査定額に違いが出てくるので、できるだけ丁寧な保管を心がけ、切手の価値を正確に評価してくれる切手買取専門店へ依頼するようにしましょう。
第一次国宝シリーズ 平治物語絵詞(だいいちじこくほうしりーず へいじものがたりえことば)
平治の乱を舞台にした合戦絵巻『平治物語絵詞』の一遍を切り取った切手。
幽閉された後白河上皇と二条天皇が脱出をはかる様子が描かれている『六波羅行幸巻』の一部が採用されています。
切手に使われているのは、女装して車に乗りこむ二条天皇とそれを追おうとする敵側の武将を描いた緊迫感溢れるシーンです。
現在第一次国宝切手シリーズはどれも比較的低めの売値を推移していますが、全種セットの場合やシートでの売却になると買取価格がアップする傾向にあります。
せっかくの古切手、売るならなるべく価値をわかってくれる人に送り出したいもの。
売却は鑑定士が在籍する切手買取専門店での査定が望ましいでしょう。
文化人シリーズ 樋口一葉(ぶんかじんしりーず ひぐちいちよう)
短い生涯の中で『にごりえ』や『たけくらべ』などの傑作文学を世に残した女性作家、樋口一葉の肖像が使われた切手です。
文化人切手シリーズにはこちらの切手を含めて全十八種類のバリエーションがありますが、樋口一葉のものはその中でも比較的高額な部類に入ります。
樋口一葉(1872年~1896年)は、東京生まれの小説家で本名は夏子、戸籍名は奈津です。
中島歌子に歌、古典を学び、半井桃水に小説を学んだ一葉は、生活に苦しみながら、
・にごりえ
・十三夜
などの秀作を発表し、文壇から絶賛されました。
たった1年半でこれらの作品を世に出しましたが、24歳のとき肺結核により死去し、没後に発表された「一葉日記」も高評価を受けている。
未使用の美品が高い買取価格で売れるということは皆さんよくご存じですが、使用済み品の場合も消印が珍しい場合(切手発行日当日のものや現在は無い地名など)は査定額が跳ね上がることがあります。
古切手を売りたい場合はこうした点も要チェックですので、一度確認してみると良いでしょう。
切手趣味週間 1960 三十六歌仙絵巻 伊勢(きってしゅみしゅうかん 1960 さんじゅうろっかせんえまき いせ)
歌仙絵の中では現存最古の絵巻とされる『佐竹本三十六歌仙絵巻』の中の一枚が採用された切手です。小倉百人一首19番の「難波潟 みじかき芦の ふしのまも あはでこの世を 過ぐしてよとや」を詠んだ伊勢が描かれており、平安時代の女性歌人らしい優雅さがにじみ出た作品です。実際に切手を見てみると、まるで原版を見ているかのような古さを感じさせる色味に感心させられます。買取相場は額面を考えるとまずまずと言ったところ。売る際は保管方法の良し悪しによって売値が大きく変わるので、お家に売りたい古切手がある際は丁寧な保管が求められます。
切手趣味週間 1964 源氏物語絵巻・宿木(きってしゅみしゅうかん 1964 げんじものがたりえまき やどりぎ)
1964年の切手趣味週間記念切手には、源氏物語絵巻の一遍『宿木 三』の絵柄が用いられました。この作品は源氏物語の主人公である光源氏亡き後の話で、源氏の面影を継ぐ貴公子とされた匂宮とその妻である中の君が描かれています。源氏存命の頃の華やかなストーリーも素晴らしいですが、登場人物の心情や複雑な関係がよりクローズアップされたこれらの作品も非常に味わいがあり良いものです。1950年代以降の記念切手は発行部数が多かったため希少価値がそれほど高いわけではありませんが、美品の場合はなかなかの買取価格が付くことがあります。
第56回国体(宮城県)(だいごじゅうろっかいこくたい みやぎけん)
2001年に宮城で開催された第56回国民体育大会の記念切手です。
開閉会式が行われたグランディ21宮城スタジアムを背景にプレイを行うバレーボール選手の姿が描かれています。
左上にあしらわれているのは県花のミヤギノハギ。
鮮やかで立体感を感じさせる色使いがスポーツの祭典にぴったりのデザインです。
切手の中ではまだ新しい部類に入る上に、発行部数も多かったため希少価値は低めですが、シミや汚れのない未使用品ならば額面以上の買い取りが期待できる切手です。
プロの鑑定士がいる切手買取店に、一度は査定相談をしてみてはいかがでしょうか。
第44回国体(北海道)(だいよんじゅうよんかいこくたい ほっかいどう)
1989年に開催された第44回国民体育大会(はまなす国体)の記念切手です。
図柄にはスローガンの「君よ今、北の大地の風となれ」にちなみ、マラソンランナーを採用。
背景には北海道の花であるハマナスがあしらってあるデザインです。
北海道を代表するデザイン界のパイオニアとして活躍したグラフィックデザイナーの栗谷川健一が手がけた作品です。
比較的新しい切手のため買取価格はまずまずですが、額面以上の売価を推移している安定感の高い古切手です。
売る場合もしっかりお店選びをしないと損をする可能性もありますので、鑑定士が在籍する古銭買取の専門店に査定もらうのがベストです。
斉白石作品選 1980(さいはくせきさくひんせん 1980)
現代中国画の巨匠と言われる斉白石の花画が使われた切手です。
斉白石作品選切手には今回ご紹介する小型シートの他に全16種の縦長切手も存在しますが、どれも斉白石らしい艶やかな花画でコレクターからの人気も非常に高い逸品となっています。
日本では斉白石という人物はあまり知られていませんが、中国では現代を代表する画家の一人で、清の末期から終戦後の1957年までを生きた画家です。
その創作ペースの速さは、1日に平均2点もの作品を仕上げ、80歳を超えても1年あたりで600以上の作品を完成させていたと言われています。
彼は画家で大成だけでなく、印章づくりや書でも成功し、それぞれの分野に代表作品があります。
中国郵政発行なので、日本では入手が難しく、プレミア価格での売買が行われています。
単片の場合は価値が大幅に下がってしまいますが、未使用シート品ならば2万円はくだらない買取価格が付くでしょう。
買取は切手の価値を判断してくれる専門家に依頼するのが望ましいと言えます。
中華人民共和国切手展 1979(ちゅうかじんみんきょうわこくきっててん 1979)
相場価格 | 50,000〜99,999円 | |
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切手額面 | 2元() | |
デザイン | 赤、 緑、 その他の色、 植物 | |
発行年度 | 1979年() |
1979年発行の中華人民共和国切手展小型(J42)シートです。
雲南のツバキをモチーフにした鮮やかなデザインとシートの金箔押しがなんとも言えない華やかさを醸し出しています。
こちらの切手は中国で発行された切手のため日本での入手は困難な上に、中国国内での切手バブルも手伝い、シート状態の美品ですと驚くようなプレミア価値が付くことがあります。
保存状態によっては5万円を超える買取価格がつくこともある、まさにお宝古切手と言えるでしょう。
古い切手は丁寧に扱うことがポイントですので、少しでも印象を良くするように保存しておきましょう。