1円〜49円
軍隊の日 落下傘部隊(らっかさんぶたい)
落下傘部隊を描いたドイツの軍事切手です。
「軍隊の日」を記念して発行された全12種類の中の一枚です。
ナチス政権下のにおいては政治的・軍事的な趣旨の切手が多く発行され、このシリーズもその一つです。
歴史資料としての見どころもこの切手の魅力とも言えます。
しかし使用済みの切手は基本的に相場よりも買取額が下がってしまうようです。
できるだけ高値で買取ってもらうためには、切手一枚のみでも破れやヤケに注意し、丁寧な保管で状態を保つことがポイントです。
軍隊の日 急降下爆撃機(きゅうこうかばくげきき)
ドイツにて「軍隊の日」と戦没者慰霊に合わせて全12種類の軍事切手の中の一枚です。
爆弾を投下するユンカースJu87を描いています。
ちなみにこの切手はシリーズ第一弾のもので、翌年1944年にも第2弾としてドイツ軍の戦いを題材として13種類の切手が発行されています。
いわゆるプレミア切手とはなりませんが、古い切手ですのでいざ売るときになるべく高額で買取ってもらうためには、なるべく湿気の無い場所を選び、綺麗な状態で保管されると良いでしょう。
ヘルシンキオリンピック フランス(へるしんきおりんぴっく ふらんす)
1952年ヘルシンキで行われたオリンピックを記念して、フランスより発行された6種完の切手です。
六枚それぞれに水泳、陸上、フェンシング、カヌー、ボート、馬術の6つの競技が描かれています。
相場価格の高い切手なのでぜひ高額で買取してもらいたいところですが、近年は外国切手を取り扱わない買取業者も増えています。
売るのであれば外国切手を扱う業者を吟味した上で事前に査定してもらうと安心です。
眠らせておくのはもったいないですので、信頼できる鑑定士にまずご相談すると良いでしょう。
文化人シリーズ 福沢諭吉(ぶんかじんしりーず ふくざわゆきち)
『学問のすすめ』で知られる福沢諭吉の切手『文化人シリーズ 福沢諭吉』。
皆さんお馴染みの1万円札の肖像そのままの絵が切手にも使われています。
1949年から1952年に発行された文化人シリーズ切手は、現在ではプレミア価格が付くものも多くコレクター垂涎の逸品となっています。
こちらの古切手も元の額面が8円であることを考えるとかなりの買取価格が期待できます。
発行年度が60年以上も前と言うことで美品が少なく、シミやシワ・焼けがない切手なら特に高い値段で買い取ってもらえます。
この古い切手が意外に価値があるという発見もあるかもしれません。
毛沢東の長寿を祝う(もうたくとうのちょうじゅをいわう)
毛沢東の謁見する姿を描いたもの1種と、毛沢東の語録から抜粋した文を書いたもの10種で構成された中国切手「毛沢東の長寿を祝う」シリーズです。
文化革命時代の中国では毛沢東に関連した政治色の強い切手がいくつか発行されています。
しかし当時の中国において、切手収集が禁止されていたためにこの時代の切手は今では非常に高価で買取されるプレミア切手となっています。
古い切手が意外に買取ってもらう時に高くなる可能性もありますので、美品の状態をできるだけキープしておくことが重要になります。
年賀切手 赤猿(ねんがきって あかざる)
相場価格 | 50,000〜99,999円 | |
---|---|---|
切手額面 | 8分(1円〜49円) | |
デザイン | 赤、 動物 | |
発行年度 | 1980年(1980年代) |
1980年の干支である猿を描いた切手。
ぱっと見は愛らしい小猿ですが、金粉を使用した繊細かつ豪華なデザインになります。
中国切手の5本の指に入る、「赤猿」は、現在でもかなりの高額プレミアムの切手です。
中華人民共和国の中国郵政が初めて発行した切手の赤猿は、1980年の旧正月に干支の「申(さる)」1種完を始めとして、1991年「未(ひつじ)」まで発行された、中国十二支切手のシートです。
この中で、赤猿は当初800万枚発行の予定が諸事情により500万枚に減少、現存枚数はもっと減ることを考慮に入れ、希少性の高さに伴い価値が高騰します。
中国のプレミア切手の代表格と言われる人気の切手です。
またコンディションによって買取額が大きく変わる切手でもあります。
猿の顔部分などの金粉の発色が良いものほど高額で売れるようですので、丁寧な保管で状態を維持するように気を付けたいところです。
第一次国宝シリーズ「姫路城」(だいいちじこくほうしりーず ひめじじょう)
「平成の大修理」により近年再びの脚光を浴びた姫路城。
別名白鷺城と呼ばれるほどの美しい外観で永きにわたり多くの人々を魅了し、国宝・重要文化財・世界遺産にも登録された世界的な史跡です。
この姫路城切手を始め日本の様々な国宝を取り上げた『第一次国宝シリーズ』が発行された頃はちょうど切手収集ブームの真っ只中。
多くの人が買い求めた切手と言うことで、コレクターの間ではポピュラーなものになっており買い取り価格は控えめです。
ただしシートかつ美品の買取依頼の場合ならそこそこの売値が付くことがあるので、古切手を売りたいと考えている人はまず専門店に見積もりを取ってもらうのも手ですので、一度は相談してみる事をおすすめします。
中国切手全国の山河は赤一色(ちゅうごくきってぜんこくのさんがはあかいっしょく)
相場価格 | 1,000,000円〜 | |
---|---|---|
切手額面 | 8分(1円〜49円) | |
デザイン | 赤、 人物 | |
発行年度 | 1968年(1960年代) |
中国切手の「全国の山河は赤一色」は、文化大革命時代に発行された切手で、希少価値がとても高いプレミア中国切手です。
別名「全国の山河は赤い」とも呼ばれる中国切手で、1枚だけだったとしても、何千万円もの買取価格が期待できると言われるほどの切手です。
全国の山河は赤一色切手の発行は1968年、
・縦長版
の2種類がありますが、額面は8分で統一されています。
切手に描かれた地図の台湾の部分が白であることが問題とされ、発行から半日で回収されました。
それも大変希少価値が高い理由として挙げられます。
もし売るなら、たとえ使用済み切手であっても専門家に鑑定してもらうことで相場も分かりますので、相談してみる事をおすすめします。
東洲斎写楽 市川蝦蔵(とうしゅうさいしゃらく いちかわえびぞう)
歌舞伎演目『恋女房染分手綱(1794年)』竹村定之進役を演じる市川蝦蔵が描かれた『東洲斎写楽 市川蝦蔵』。
写楽のと言う非常に短いものでしたが、斬新かつ大胆な作品を約140点も残しています。
東洲斎写楽は江戸時代中期に彗星のように浮世絵界に登場し、その斬新な構図とモデルの個性を見事に表現した傑作を生み出した浮世絵師です。
活動期間はわずか10ヶ月間で、突然姿を消してしまい、現在までその人物の正体は不明で「謎の浮世絵師」と呼ばれています。
この作品は、寛政6年(1794)の5月に河原崎座で上演された「恋女房染分手綱」の一場面、前半の山場の「道成寺」の主役で能師役の竹村定之進を描いたものです。
1956年の切手趣味週間に発行されたこちらの切手はコレクターの間でも人気が高く、美品であれば1枚でもなかなかの買取価格が付いています。
シートの場合はさらに相場が跳ね上がり非常に高額になることがありますので、少しでもキレイな状態での保管をしておくと良いでしょう。
土田麦僊 舞妓林泉(つちだばくせん ぶぎりんせん)
色鮮やかな舞妓さんが印象的な土田麦僊の「舞妓林泉」の切手は昭和43年の切手趣味週間にて発行されました。
大正時代に描かれた、西洋画の構図の技術などを取り入れながらも、日本的な美しさを表現しています。
麦僊のこだわりが表現された日本画と言えるでしょう。
60年代以降、切手収集ブーム以降の発行切手ですので、額面以上の価格での買取りは難しいかもしれませんが、できるだけ高額で買い取ってもらうためにも保管状態は重要と言えます。
ひとむかし前のものはカビが発生しやすい紙質の場合が多々ありますので、保存には気を付けたいところです。