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歌川広重 「東海道五十三次 箱根」(うたがわひろしげ とうかいどうごじゅうさんつぎ はこね)
険しい山々を越える大名行列の様子と、その奥に見える芦ノ湖と富士山のコントラストが印象的な『東海道五十三次 箱根』の図。
歌川広重(安藤広重)の作品の中でも傑作と名高いこちらの絵が1961年国際文通週間の記念切手です。
現行普通切手の買い取り額と比べると、バラとシートでの一枚あたりの差があまりないのが特徴。
売りたい切手が一片しか無い…と言う場合でも比較的買い取ってもらいやすいのが古切手のメリットですね。
できるだけカビや湿気にも気を付けることが、高額査定のコツになります。
歌川広重 「東海道五十三次 日本橋」(うたがわひろしげ とうかいどうごじゅうさんつぎ にほんばし)
かの歌川広重(安藤広重)が手がけた木版画浮世絵の名作『東海道五十三次』。
1962年の切手に採用された『日本橋 朝之景』の図は参勤交代のための大名行列が江戸を出立していく様子が描かれており、これを起点に53箇所の宿場を経て終着点の京都へと向かいます。
この切手は買取相場額が比較的安定しているため、安心して売りやすいものと言えます。
もちろん保管状態の良し悪しによって買い取ってもらえる値段が変わってきますので、日焼けや折れ・汚れなどにはくれぐれも注意し、丁寧な扱いに気を配ることをお勧めします。
葛飾北斎・富嶽三十六景 神奈川(かつしかほくさい ふがくさんじゅうろっけい かながわ)
富嶽三十六景、ひいては北斎の作品の中でも最も有名とされる作品『神奈川沖浪裏』の図が採用された切手です。
荒波に揉まれる船とその遠くに浮かぶ富士の姿が大胆に描かれた絵は、国内だけでなく世界的にも多く知られています。
誰もが知る非常に人気の作品が使われた切手なだけあってコレクターの間でも所持している人が多く、買い取り相場は控えめな方と言えるでしょう。
ただし残っている郵便印などによっては価値が大幅に跳ね上がる場合があるので、切手の売却を考えている方はしっかりと査定できる切手買取専門店に査定してもらえると安心です。
葛飾北斎「富嶽三十六景 保土ヶ谷」(かつしかほくさい ふがくさんじゅうろっけい ほどがや)
葛飾北斎が描く富嶽三十六景の内の一枚『東海道 保土ヶ谷』を据えた国際文通週間1964年の記念切手です。
宿場町として栄えていた保土ヶ谷の地を江戸の人々が通りがかる様子が北斎らしい生き生きとした筆致で描かれています。
松林の向こうに鎮座する富士を眺める旅人たちの姿が楽しい一枚です。
2011年に富嶽三十六景内の同作品を取り上げた切手が新たに発行されているため、買取平均価格は控えめ。
しかし古切手は複数種類を一度に査定に出した方が買い取り額がアップする傾向にあるので、全体の売却価格の底上げには一役買ってくれるでしょう。
いつか売却することもお考えなら、保管方法にも気を付け、なるべく湿気の無い場所を選んで保存するようにすると良いでしょう。
葛飾北斎「富嶽三十六景 甲州三坂水面」(かつしかほくさい ふがくさんじゅうろっけい こうしゅうみさかすいめん)
甲州(現在で言う山梨県)河口湖に映る逆さ富士の姿が描かれた『富嶽三十六景 三坂水面』。
「この構図で逆さ富士を見ることは不可能ではないか」「木々を見るにこの絵に描かれている季節は夏なのになぜ山頂に雪が残っているのか」など数多くの謎が残されている、
北斎らしいユニークさに富んだ発想により描かれた作品となっています。
バラ・10面シートともに切手買い取りを依頼される際は、ヤケやシミ、破れなどが無いかよく確認して売りに出しましょう。
買取店によって切手の買取条件や取り扱い商品が違ってきますので、事前に相談してみることをおすすめします。
葛飾北斎「富嶽三十六景 隅田川関屋の里」(かつしかほくさい ふがくさんじゅうろっけい すみだがわせきやのさと)
隅田川沿いを馬に乗り駆け抜けていく武士の様子が描かれた『富嶽三十六景 隅田川関屋の里』。
富嶽三十六景に代表される北斎の作品スタイルは、国内のみならずゴッホやアンリ・リヴィエールなど世界に名だたる画家にも深い影響を与えました。
この作品に描かれる武士と馬の躍動感や繊細なグラデーションも北斎ならではの観察眼鋭い作品性をよく表しています。
その絵柄の美しさから切手の収集家からの人気が高い『国際文通週間』シリーズの内の一枚ですが、バラでの買い取り価格は控えめ。
同シリーズでのセットやシート買取になると価値が上がり、高値での買い取りが増えてきますので、売る場合はしっかりとしたお店選びをするのがポイントと言えます。
葛飾北斎「富嶽三十六景 甲州石班沢」(かつしかほくさい ふがくさんじゅうろっけい こうしゅうかじかざわ)
岩場で漁を行う漁師の遠景に富士が浮かぶ構図が印象的な『富嶽三十六景 甲州石班沢』。
激しい波しぶきと、オレンジの雲をまとうゆったりとした富士のコントラストが特徴的です。
ところで『石班沢』は本来『かじかざわ』とは読みません。
ウグイ(石斑魚)とはある淡水魚の名称ですが、この字に別種の魚であるカジカ(鰍)と言う読みを誤記したものではと言われています。
約半世紀前の切手なので、状態の良い美品の場合なら額面以上の買い取り額が期待できます。
また、古切手を売りたい場合は他の切手も合わせて買取依頼に出したほうが売値が上がりますので、お持ちの場合はセットで売却すると高額買取も期待できるでしょう。
葛飾北斎「富嶽三十六景 尾州不二見原」(かつしかほくさい ふがくさんじゅうろっけい びしゅうふじみがはら)
現在の名古屋にあたる富士見ヶ原をモデルにしたと思われる『富嶽三十六景 尾州不二見原』。
樽職人が大樽を作っている様子が描かれており、その樽枠の向こうに富士が見えると言う非常にユニークな構図となっています。
富嶽三十六景には必ず富士山がモチーフとして描かれていますが、こうした北斎らしい柔軟でパロディ要素に富んだ仕掛けが随所に見られます。
2002年に同作品を採用した切手が新たに販売されたためか、少しでも経年劣化や破れがあると切手の買い取り額に大きな影響を及ぼします。
こちらの切手を売りたい場合は保管状態に気をつけて、売る場合もしっかりお店選びをして出来る限り美品の状態での買取を目指しましょう。
葛飾北斎「富嶽三十六景 甲州三島越」(ふがくさんじゅうろっけい こうしゅうみしまごえ)
男性数人が手を繋いでかかっても一周できないほどの巨木と、奥に悠然と構える富士が描かれた『富嶽三十六景 甲州三島越』。
木を画面からはみ出させる一風変わった構図で自然における人間の小ささがより強調され、非常に面白い作品に仕上がっています。
1963年から始まる、国際文通週間の葛飾北斎シリーズはこれで一区切り。
シリーズ最後の作品らしい心憎いチョイスとなっています。
この切手の買取価格相場は額面+αと言ったところ。ただし珍しい消印が押されているものなどはこの限りではなく、買取店に持っていったところ非常に高い価格で売れたと言うことがあります。
古切手を売る際には、消印の有無・希少性などもチェックしてみると自身も気づかなかったプレミアが付く切手が紛れていた、なんていうこともありますので一度ご相談してみると良いでしょう。
三代目 歌川広重「 駅逓寮図」(さんだいめ うたがわひろしげ えきていりょうず)
三代目歌川広重が描いた東京府下名所尽の一枚『四日市駅逓寮』の切手。
現日本橋一丁目にあたる四日市町には「駅逓寮」と呼ばれる今で言う郵便局がありました。
奥には第一国立銀行が建っており、東京を中心に急速に拡大していった文明開化の様子が見て取れる作品となっています。
この切手の価値についてですが、古切手の中では比較的ポピュラーかつ新しい部類に入るもののため買取額は一般的な価格になっています。
湿気の無い場所を選んで保存する等の保存状態に細心の注意をすれば、買い取り査定額に違いが出てくるので、丁寧な保管が高額買い取りのポイントです。