1〜499円
第2次昭和 厳島神社(いつくしまじんじゃ)
日本三景の一つ、厳島神社の大鳥居が描かれたデザイン。
第1次にも同じデザインの切手が発行され、戦時中に発行された第2次昭和切手は紙質や印刷状態にばらつきがありますが、このばらつきを見つけるのも切手収集の面白みと言えるかもしれません。
切手の印刷状態によって買取価格が極端に変わるということはないようですが、もし売りたいのであれば、シミやヤケなど無いように丁寧に保管されたものであることが望まれます。
古い切手ですので、お売りになる場合は価値を正確に評価してくれる切手買取店へ依頼するようにしましょう。
第2次昭和 勅額(ちょくがく)
敵国降伏と書かれた勅額図。
この額は福岡県の筥崎宮の楼門に実際掲げられているものです。
戦時色の強いデザインですが、この額自体は元寇の頃に亀山上皇が戦勝を祈願して書いたものとされています。
印刷局の倉庫が空襲で焼けたため、第2次昭和切手の最後の切手となりました。
戦時中のためか印刷の質にばらつきがあり、それによって買取価格も異なってきます。
また目打ち無しの切手があり、こちらは通常より高額で買取されるようですので、いつかお売りになることも考慮して保存状態には気を付けておきたいところです。
軍隊の日 落下傘部隊(らっかさんぶたい)
落下傘部隊を描いたドイツの軍事切手です。
「軍隊の日」を記念して発行された全12種類の中の一枚です。
ナチス政権下のにおいては政治的・軍事的な趣旨の切手が多く発行され、このシリーズもその一つです。
歴史資料としての見どころもこの切手の魅力とも言えます。
しかし使用済みの切手は基本的に相場よりも買取額が下がってしまうようです。
できるだけ高値で買取ってもらうためには、切手一枚のみでも破れやヤケに注意し、丁寧な保管で状態を保つことがポイントです。
軍隊の日 急降下爆撃機(きゅうこうかばくげきき)
ドイツにて「軍隊の日」と戦没者慰霊に合わせて全12種類の軍事切手の中の一枚です。
爆弾を投下するユンカースJu87を描いています。
ちなみにこの切手はシリーズ第一弾のもので、翌年1944年にも第2弾としてドイツ軍の戦いを題材として13種類の切手が発行されています。
いわゆるプレミア切手とはなりませんが、古い切手ですのでいざ売るときになるべく高額で買取ってもらうためには、なるべく湿気の無い場所を選び、綺麗な状態で保管されると良いでしょう。
[北海道] ハマナス(ほっかいどう はまなす)
ハマナスはバラ科で耐寒性に強く、北海道では海岸線によく見られる北海道を代表する花です。
洋画家の池上啓一によって開花したハマナスの花が描かれています。
発行枚数は300万枚と多い切手で、2枚ペアとして買取が行われていることが多いです。
適正な保管がされていると額面の4〜5倍程度の値段で取引されることもあります。
状態により価値が変動するケースもあるため、買取を希望される場合は湿気の無い場所を選んで保存するなど、しっかりとした保管が大切です。
福岡県・佐賀県・長崎県版「長崎街道」(ふくおかけん・さがけん・ながさきけんばん「ながさきかいどう」)
当時郵政省職員であった桑田建吾によりデザインされたものです。
長崎県の出島、佐賀県の精煉方・九州自動車道、福岡県の小倉城と常盤橋といった長崎街道上の名所を4枚1組の切手で示しています。
4枚1セットで流通している場合が多く、シートで流通していることはあまりありません。
もしシートで持っている場合はしっかりと保存・管理することで切手の価値を保つことができます。
もし現状の価値が知りたいときは、買取業者に査定してもらうのが望ましいでしょう。
第一次国宝シリーズ「姫路城」(だいいちじこくほうしりーず ひめじじょう)
「平成の大修理」により近年再びの脚光を浴びた姫路城。
別名白鷺城と呼ばれるほどの美しい外観で永きにわたり多くの人々を魅了し、国宝・重要文化財・世界遺産にも登録された世界的な史跡です。
この姫路城切手を始め日本の様々な国宝を取り上げた『第一次国宝シリーズ』が発行された頃はちょうど切手収集ブームの真っ只中。
多くの人が買い求めた切手と言うことで、コレクターの間ではポピュラーなものになっており買い取り価格は控えめです。
ただしシートかつ美品の買取依頼の場合ならそこそこの売値が付くことがあるので、古切手を売りたいと考えている人はまず専門店に見積もりを取ってもらうのも手ですので、一度は相談してみる事をおすすめします。
「彦根屏風」( ひこねびょうぶ)
江戸時代初期に描かれた風俗画【彦根屏風】。
切手には6曲屏風の内の2曲がモチーフとして使われています。
京都の遊女たちが高い技術をもって金屏風の上に描かれており、その画風から狩野派の絵師の作品だとされていますがはっきりした作者は解っていません。
こちらの切手はデザインの都合上2枚1セットで買取市場に出回ることが多く、片面のみの場合は買い取り相場が下がることがあります。
シートのままで売りに出す事が高額買取のポイントで、シミやヤケに気をつける保管も重要です。
土田麦僊 舞妓林泉(つちだばくせん ぶぎりんせん)
色鮮やかな舞妓さんが印象的な土田麦僊の「舞妓林泉」の切手は昭和43年の切手趣味週間にて発行されました。
大正時代に描かれた、西洋画の構図の技術などを取り入れながらも、日本的な美しさを表現しています。
麦僊のこだわりが表現された日本画と言えるでしょう。
60年代以降、切手収集ブーム以降の発行切手ですので、額面以上の価格での買取りは難しいかもしれませんが、できるだけ高額で買い取ってもらうためにも保管状態は重要と言えます。
ひとむかし前のものはカビが発生しやすい紙質の場合が多々ありますので、保存には気を付けたいところです。
1円普通切手 前島密(いちえんふつうきって まえじまひそか)
前島密は日本の現行郵便制度を「日本近代郵便の父」と言われる人です。
日本の近代郵便制度の創設者の一人で、「切手」と言う言葉を作り、長年1円切手の肖像として親しまれてきました。
まだ当時の郵便制度は、現在のようにスピーディではなく、大変日数がかかっていました。
緊急の際に知らせる方法がなく、相手先に届くかどうかさえも怪しいものだったのです。
前島密は、政府の書類を郵送でやり取りする際の金額が記載された書類を見て、
「一日に一度必ず郵便を送り出して、その際に政府の書類以外にも民間人の手紙も一緒に運び、
郵便料金を民間からも徴収すれば、財源も潤ってしかも国の為になる」
と考え、その書類を目にした翌日には考えをまとめたと言われています。
1円切手と言う非常に小さい額面である上に現行普通切手のため、バラの場合ですと額面の半額以下の買取価格、または買取不可になってしまう場合があります。
シート(100枚分)の方がレートが高く設定されることが多いので、買い取りを希望される際は新品のシートを用意したほうが良さそうです。